津久井やまゆり園での元職員による入居者殺傷事件から1年を迎えた7月26日、事件後に地元で設立された「共に生きる社会を考える会」は「一周忌の集い」(偲ぶ会)を開き同園に献花などを行った。
当日は同会の宮崎昭子、太田顕両共同代表などに加え、チラシなどで開催を知った地域住民28人が参加。午後1時から同園に設けられた献花台に花を手向け、亡くなった19人の入居者に向けて手を合わせた。
献花後、会場を千木良公民館に移し、全員での黙祷を経て太田共同代表が事件から1年を振り返った。その後、太田共同代表と専修大学で講師を務める同園元職員・西角純志氏が「19名の生きた証」と題し対談。西角氏は事件後、亡くなった19人一人ひとりの生前の証言を集めており、対談の中では19人中10人に関するエピソードなどが語られた。
最後は全員で、事件について話し合う時間を設け、犠牲者への鎮魂の思いと二度と同じような事件が起きぬよう、障害者への偏見や差別を認めないことを誓い合った。同会では来年以降の「偲ぶ会」の開催については未定としている。