第99回全国高校野球選手権大会神奈川大会の決勝が7月29日に横浜スタジアムで行われ、横浜と対戦した東海大相模(南区相南)は3対9で敗れ準優勝となった。同チームには門馬敬治監督(47)の長男、大(ひろ)選手(3年)がおり、父子での甲子園出場を狙ったが、あと一歩届かなかった。
共にプロ入りした小笠原慎之介(中日)、吉田凌(オリックス)の両エースを軸に全国制覇を成し遂げた2015年以来の甲子園出場をめざした東海大相模。5回戦の向上戦は苦戦したものの、その他の試合では相手を圧倒し、順調に決勝まで駒を進めた。
決勝の相手は神奈川の覇権を常に争い続けてきた横浜。東海大相模は秋田稜吾(3年)、横浜は板川佳矢(2年)の両先発で試合が始まった。東海大相模は初回に相手のエラーで幸先よく1点を先取したものの、その裏すぐに追いつかれる展開に。3回には横浜主砲の増田珠外野手(3年)に本塁打を浴びるなど3失点。7回に2点を返したものの、3本の本塁打を許すなど9点を失い、6点差で涙をのんだ。
整列後はグラウンドに突っ伏して泣き崩れた選手たち。最後まで顔を上げられなかったのが、大選手だった。6番三塁手で先発出場するも、3回二死満塁のチャンスで三振。4回の守備では打球を見失い2塁打としてしまうと、5回裏の守備からベンチに下がった。
試合後、門馬監督は「この試合に懸けてきただけにダメージが大きい。厳しくつらい毎日を最後まで耐えてきた選手たちを、甲子園に連れて行けず申し訳ない」と涙をこらえて語った。大選手については「一選手なので」と前置きしつつ、「力を発揮させてあげられず、非常に悔しい」と言葉を詰まらせた。大選手も「覚悟を決めて入学した。プレッシャーもあったし、苦しいこともあった。でも監督と一緒にやれて良かった。幸せな2年半でした」と真っ赤な目で取材に応じた。今後の進路は未定としながら、「将来は高校野球の監督になりたい」と笑顔を見せた。
全国高校野球選手権大会は8月7日、甲子園で開幕する。
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