モトクロスの日本最高峰、全日本モトクロス選手権シリーズの第6戦、7戦がこのほど開催され、同シリーズに参戦中のライダー・小方誠選手(緑区三井出身)が、2戦ともに好成績を収めた。この結果、年間9戦それぞれの獲得ポイント数で争われるシリーズチャンピオンランキングでは暫定2位を確保。念願の年間王座奪取に向けてひた走っている。
2日間で予選と2回の決勝レースを行い、各戦の総合順位を決める同選手権。小方選手は第3戦、4戦連続で、自身のキャリア史上初めて2回の決勝レースを制覇しての総合優勝を達成するなど、好調をキープしたままシーズン前半を折り返し、後半に突入した。
迎えた今回の第6戦。1回目の決勝レースでは、スタートでやや出遅れるも、自ら接戦に持ち込み、優勝をもぎ取った。続く2回目では、序盤からトップグループでレースを進め、中盤にはシリーズランキングでも首位を争っている選手とデッドヒートを繰り広げたがミスを喫し2位に。総合順位でも2位となった。小方選手は「自分のミスで優勝を逃し、とても悔しいです」と振り返った。第7戦では、両決勝レースともに、表彰台圏外からのスタートとなったが巻き返しを図り、総合2位を死守した。
7戦を終えて、シリーズランキングで首位との差は11ポイント。残るは2戦。優勝すれば25ポイントが加算されるため、十分、逆転可能な範囲だ。
悲願達成まであと一歩の中、虎視眈々と逆転の好機を狙う。