市消防局は11日、同局消防指令センター(中央)で高齢者福祉施設の職員を対象に救急講習会を行った。
この取り組みは近年、市内で救急出場件数が増加傾向にあり、その内の半数近くを高齢者が占めており、高齢者福祉施設などからの救急要請も増えていることから開催されることになった。当日は施設職員など75人が参加。最初に、同局職員が救急要請をせざるを得ない状況に陥る前に、身の回りの危険を回避する「予防救急」の重要性を解説。施設や自宅で見落としがちな危険箇所も紹介すると、参加者は熱心に聞き入っていた。
加えて、救急要請が必要になった場合に、救急隊へ必要な情報をスムーズに伝達するための「救急連絡シート」の記入方法の説明も行い、参加者にシートへの事前記入を求めた。その後、参加者は職員の指導を受けながら施設での救急対応方法や心肺蘇生法などを体験し、「頭」と「体」で「もしも」の時への対処を学んだ。