相互協力による人材育成や地域社会の発展推進を目的に、県立相原高校(緑区・江原洋一校長)と橋本公民館(田中勝年館長)は6日、同公民館で包括連携協定を締結した。公民館と高校の間で同様の協定を結ぶのは、市内初の試み。今後、高校生と地域住民が互いの得意分野を教え合うなど連携し、地域の発展を図る。
橋本公民館と相原高校では公民館事業の中で、同校が飼育している雌牛の乳搾りや酒まんじゅうづくり体験など、相互の連携を積み重ねてきた経緯がある。今回、その協力関係をより強化・発展させ、地域活性化や人材育成を図っていくため、連携の基盤となる協定の締結に至った。今までは単発的な連携だったため、相手側に要望を伝えて実施に至るまでに時間がかかることもあったが、協定を結ぶことで窓口が明確になり、進行がスムーズになると期待されている。
知識を高め合う
連携・協力の内容としては、「教育・文化・芸術・産業」「人材育成」「地域の活性化」に関することなどを協働で取組むとする。具体的に想定されるケースとして田中館長は「英会話や古文・漢文、家庭菜園などを公民館利用者が高校生や先生にご指導いただく。反対に、公民館を利用するサークルの指導者や受講者が高校の部活動を指導することも考えられるのでは」と話した。
江原校長は「生徒が先生役になることで、自分たちが学んだ知識を活用する場面につながる」と取組みの利点を述べ、「本校は農業科と商業科が併置されており、農場もある。牛や豚が生まれる瞬間を地域の人にお見せするといったような、本校ならではの企画も発信していきたい」と期待を膨らませた。
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