フォークリフトの販売やリースを手掛ける旭フォークリフト株式会社(本社・田名/横江利夫代表取締役)はこのほど、フォークリフト内のバッテリーを非常用電源として変換させる新たなインバーター(逆変換装置)を開発した。
同製品は地震や津波などの大きな災害に備え丈夫なアルミケースに入っているのが特徴。フォークリフトに搭載されるバッテリーに繋げば400wまで出力可能で、携帯電話であれば200時間以上充電ができる。非常用として普段は場所を取らないよう、コンパクトで移動させやすい形に作り上げた。
大震災を教訓
開発のきっかけは東日本大震災。津波などによりフォークリフトが故障してしまった取引先から助けを求める声が相次ぎ、横江社長自らトラックにフォークリフトを載せ、変わり果てた被災地を回ったという。
それ以来、横江社長は「自社の強みを生かして災害時に役立つことはできないか」と思案を重ねた。そこで目を付けたのがバッテリー。自動車に比べ50倍の容量のバッテリーを生かすインバーターを開発し、取引先の工場などが被災した際に非常用電源として活用してもらうことを考えついた。
開発にあたっては市内企業の部品を多く採用。全体のサイズをいかに小さくするかに苦慮し、試作から1年以上を費やし製品化にこぎつけた。
横江社長は「フォークリフトの可能性を生かし、人の役に立てれば」と新製品への思いを話した。
|
<PR>
さがみはら中央区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|