神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

市の発展と「軍都化」 士官学校移転から80年

公開:2017年8月10日

  • X
  • LINE
  • hatena
キャンプ座間に残る「相武台」記念碑と山田氏
キャンプ座間に残る「相武台」記念碑と山田氏

 旧日本軍の陸軍士官学校が、当時の座間村・新磯村・大野村・麻溝台村に移転されて今年で80年。節目の年を迎えるにあたり、地域の歴史愛好家らが、相模原の発展の観点から「相模原軍都化80年」を顧みる企画が進んでいる。

 企画を進めているのは相武歴史研究会。同会会員で、南区在住の郷土史家・山田真也氏によれば、今から80年前の1937年9月、東京・市ヶ谷にあった日本帝国陸軍の将校を養成する陸軍士官学校が、相模原・座間地域(現キャンプ座間)に移転したのが、軍都化の始まりだという。

 その年の12月、天皇が同校の卒業式に臨み、学校の場所を「相武台」と名付けたことが、現在の地名の由来。命名を記念して建てられた石碑は、現在もキャンプ座間内に残されている。

 その後も造兵廠、兵器学校、病院などの陸軍関係施設の移転が続いていく。軍都化が進むに伴い、交通網やインフラも発展。38年に小田急線の「通信学校駅」(現相模大野駅)と「相模原駅」(現小田急相模原駅)、41年に横浜線の「相模原駅」が新設された。「8町村が合併して相模原町が41年に誕生したのも、軍部の意向を受けてのものだったと想像できる」と山田氏。

 終戦後、陸軍施設の大半は米軍に接収されたが、多くの労働者を必要とした米軍基地は失業者救済に大きな役割を果たした。「軍都から米軍基地の町へ、そして返還地を活かした都市づくりを進める相模原にとって、『軍都化』が及ぼした影響は計り知れない。だからこそ節目となる今年、検証しておく必要がある」と山田氏は話している。

歴史から学ぶ

 同研究会は記念事業として8月29日(火)に講演会と映画会を南市民ホール(相模大野)で開催する。講演会「相模原軍都化80年を顧みる」は午前9時40分から。入場無料。映画会「明治天皇と日露大戦争」は午後2時から。前売り券700円、当日券1000円。市内の協力店などで購入が可能。問合せは山田さん【携帯電話】090・4709・5585へ。

さがみはら中央区版のトップニュース最新6

市内全区で上昇率拡大

地価公示

市内全区で上昇率拡大

リニアと駅近で住宅需要増

4月11日

障害者支援の窓口開設

障害者支援の窓口開設

区内初「キーステーション」

4月11日

老木対策で維持管理

老木対策で維持管理

さくら通りの並木

4月4日

「ある」県内5自治体

災害時トイレ「独自指針」

「ある」県内5自治体

本紙が33市町村に調査相模原市は国基準で備蓄

4月4日

命名権の制限数を廃止

相模原市

命名権の制限数を廃止

財源確保へ1社多数も

3月28日

ダムカレーでリニア好機を

ダムカレーでリニア好機を

市内飲食店に参加呼びかけ

3月28日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

  • 3月23日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook