区内2番目の高齢者 清水 キヌさん 南区当麻在住 106歳
”超”長寿の秘訣「くよくよしないよ」
○…100歳で足腰は弱ったものの、生まれてこの方入院したことがないという。おかゆは嫌いで、今も炊いたご飯に刺身、イモ類などの繊維質や、しっかり噛める昔ながらの和食が好き。血液検査は何と今でも”オール良”だそう。朝一杯の水と『くよくよしないこと』も長生きの秘訣だ。「意地悪なことはやったことも、されたこともないんだからね」と胸を張る。
○…中央区田名の出身。実家も嫁ぎ先も農家、昭和初期にこの地へ。夫と共に農業に勤しみながら、7人の子どもを育て上げた。稲作と養蚕・機織り。夫は土地の名産であった「ごぼう」の生産にも尽力した。ちなみに誕生日は昭和天皇と同じで(3歳下)、ご主人は昭和天皇と同い年だったそう(30年以上前に他界)。
○…人生で一番驚いたのは、関東大震災。井戸の水を汲んでいた時だった。幸い、火災は免れたが、ガクンと落ちるような縦揺れに、「つるべを落として逃げた」と88年経っても記憶は鮮やか。現在は長男の義文・洋子さん一家と暮らす。「とにかく働き者だった」と彼女に敬意を示す。そんな洋子さんは「(近所の人などが)お嫁さんを悪く言うと、その家の姑さんを怒っていた。私もよくかばってもらいました」。介護を引き受ける彼女には、一日の終わりに「今日もごくろうさま。ありがとうございます」と挨拶を欠かさない。
○…90代は編み物やジグソーパズルも趣味だった。孫からプレゼントされた1000ピースを1ヵ月で完成させていた。洋子さんが編んでくれたという羽織りものは寒い日の必需品。大事に毎日着ている。近所では、ゲートボールを楽しんでいた当麻山公園がお気に入りの場所。孫11人、ひ孫5人、昨年には1人目の玄孫が誕生した。祖母思いの孫が多く、「育ててもらった記憶があるのでは」と洋子さん。現在の夢は?とたずねると、「大きくなったひ孫を見ることだね」とにっこり微笑んでくれた。
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