もしも深夜に、震度5強の地震が起きたら――。
こうした想定のもと、大野台小学校(南区大野台)ではこのほど、地域住民による泊り込みの避難所開設訓練が行われた。周辺の自治体などからなる、大野台小学校避難所運営協議会(大石実会長)が主催。実際に避難所を開き、宿泊まで体験しようという試みは、市内では初めて。
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この訓練には、同協議会員のほかに、自治会の防災担当者や一般の住民約70名が参加。中には、小・中・高生を持つ家族連れの姿も見られた。
当日は、14時半に本部を開設。給食班、救護班、情報班などの班分けがなされ、避難所生活を円滑に運営するため、それぞれが緊急時に想定される役割を果たした。
開設は困難?
「実際にやってみてわかった課題は、思った以上に多かった」と関係者は話す。
例えば、通信面。小学校に予め備蓄されていた、非常用のFAX。行政との通信などに使用されるものだが、受信ができても発信はできない仕様だった。
また、プールや受水槽から水を引くためのホースなどが用意されておらず、緊急時用の備蓄倉庫に”あるべき”必要な物が不足していることもわかった。夜は、皆でレトルトに非常食を調理し、夜10時に就寝した(=写真)。
協議会で活動する男性は、「本来ならば、そこにあるはずの物品がなかったり。そういった準備不足の点は改善しなくては。市の担当課に今回の反省点は伝えた」と話した。
ところで、気になる体育館での寝心地は?「やはり床が硬くて。体育の運動マットを敷きました」と、かなり寝苦しかったそうだ。
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