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さがみはら南区版 公開:2011年12月15日 エリアトップへ

放射能から子どもを守る活動を続ける内科医 牛山 元美さん 南区相南在住 54歳

公開:2011年12月15日

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内部被ばく「大人が認識を」

 ○…医師の見地から、そして二児の母親として、放射性物質の危険性を訴える。60名の賛同者を募り、先月、市に「給食1食当日丸ごと測定」の陳情を提出した。食べ物を摂取することによる”内部被ばく”を強く懸念する。5月から校庭の土壌汚染調査、水筒持参、給食説明会開催など、行政、学校に対して「子どもを守るために必要なこと」を提案・実行してきた。不安を抱える主婦らに対して「まず知ること。わかれば(市内は)そんなに怖くない」。

 ○…佐賀県に生まれ、幼少期は大阪、埼玉で過ごした。3人姉妹の次女。幼い頃から2歳上の姉の真似事を繰り返す。「読む本は姉のもの。同級生より2歳ませていたんですね」。勉強もできた。歴史年表を見て「自分も名を残したい。でもさすがにそれは無理だろうから人の心に残る仕事につければ」。中2のとき、医師になることを決意した。

 ○…スガシカオの熱狂的なファン。「歌詞がいい。『何これ!』って思う歌ばかり」。昨年はなんとロンドン公演まで足を運んだ。夫、長男、次男と4人暮らし。家族が眠る22時以降が「自分の時間」。手芸、読書などに費やし、集中し過ぎて気がつくと朝になっていることも。

 ○…「子どもは『大丈夫』という。でもそれは『何も知らない』から」。放射性セシウムはわずかな量でも臓器に影響を及ぼす。「国の暫定規制値は緊急措置の数値で、安全基準ではない」。医師になって数年経った頃、かつて描いた理想と違うことに気付いた。「他人の心ではなく、自分の心にたくさんの患者さんが残っている」。末期の肺がんを患った男性を診ていたとき、内科医の範囲を超えたので異なる科を勧めた。「それがとても辛かったって。『診てもらうだけでいい』。後になって奥さんから言われたんです」。自ら医師の存在の大きさを実感した。「医者は無口ではダメ。パソコンでなく、患者の顔を見ないと。話を聞いてあげないとね」。
 

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