仮想の街で社会体験 ミニシティに150人
大人の口出し厳禁!子ども自身が街づくりについて発想、運営するイベント「第2回エンジョイスマイルさがみ」が先月末、麻溝公民館(南区当麻)を借りきって行われた。
これは、”仮想の街”での社会体験を通じて、現実社会の仕組みなどを学ぼうとする、ミニシティ企画の相模原版。主催はシゲンジャープロジェクト・ラボ(山家(やまいえ)昌則代表)。
当日は150人を超える子どもたちが参加(対象は15歳以下)。彼らはこの街の市民になり、働き、もらった給料で買い物をし、本物の街で生活するように楽しんだ。レストラン、アクセサリーショップ、スタンプラリー企画などがとくに多くの支持を集めた。
「働く人ばかりで消費がされにくかった」。それが前回(昨年12月)あがった反省点。そこで、今回市長役を務めた伊豫田(いよだ)悠吾君(麻溝小4年)は失業率を80%に設定。働ける人数を調整した。しかし、実際はじめてみると、予想以上に失業者が多く出た(消費が進んだ)。そんな状況を見た伊豫田市長は失業率を50%に緩和。うまく「労働」と「消費」のバランスをとっていた。イベントを見守った山家さんは「前回のお金をそのまま利用できたので、持っている市民は裕福で、今回初参加の市民は重い税金でなかなか稼ぐことができませんでした。ちょっとした貧富の差がうまれましたね」と振り返っていた。
なお、当日は相模原市議4人が訪れ、伊豫田市長、副市長とのシンポジウムを開催した。市長らは「交番増設」「ガードレールの設置」など、実際の街で子どもたちが感じている問題点を指摘。市議たちは真剣に回答していた。
「子どもが生き生きとしていた。しっかりとした意見を持っていることもわかった」と参加した市議の一人。「こども議会だけでももう一度企画してみたいと思っています」とも話していた。
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源氏物語を知る4月18日 |
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