ネットに"市内放射能マップ" 東林・高岡さんら 35ヶ所を測定
市内各所の放射能数値を調べた地図がインターネット上に公開されている。マップを製作したのは、南区東林間で青果店を営む、高岡章夫さん(56)。知人と協力し、およそ半年前から、主に市内各小学校そばの土を採取し、店舗で数値を測定。webサイトの一つ「グーグルマップ」を利用し、「いつどれだけの放射性物質(堆積物)があったのか」を公表している(1月5日時点で約35ヵ所)。
一昨年3月の福島第一原発事故以降、専門家のみならず一般の人々の関心も高まり、市民による放射能測定室が全国的に増えているという。一部の測定者の中には、土壌中に含まれる放射性物質の量を数ヵ所で測り、それを地図化する人も現れた。高岡さんもその一人で、店舗内にある測定器を使用。「この近くでは、誰もやっていないから」と、昨年秋頃から、この”放射能汚染の見える化”に取り組んできた。
高岡さんと知人らは、まず市内の小学校を中心に、その周辺で土(砂)を採取。正確な計測を求めると、1リットル分が必要だそうで、それだけの容量を集めるのも簡単なことではなかった。「放射能のことで、気をつけなくてはいけないのが、内部被ばく。調べて改めてわかったのが、やはり局所的には高いところが相模原市内でも存在しているということ」と、高岡さんは話している。
「安全でない」
”一時期よりだいぶ、人々の間に安心感が広がってきているな”。日々、青果店の店頭に立ち、顧客とやり取りをしている中で、高岡さんは感じているそう。しかし、食品による被ばくと同じぐらい、放射能を帯びた舞った砂を体内に取り込み、被ばくする可能性は、日常的には少なくない。「(相模原は基本的には汚染が高くないエリアだが)まだまだ安全ではないという事実を喚起したい。グラウンドや砂場などで、一人ひとりがどのように行動するか、子どもたちにどう遊ばせるかを考える、きっかけにしてもらえれば」と、高岡さんはこの地図の公開を通じて注意を促している。
なお、路上堆積物 放射能調査マップのアドレスは、http://t.co/wbR0(ゼロ)wsTIとなっている。
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