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富士山信仰の浅間(せんげん)神社 市内に2社 南区は原当麻(はらたいま)に

公開:2013年8月22日

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木花咲耶姫は昨年7月、「古事記編纂1300年」記念切手の絵柄として採用された。堂本印象画
木花咲耶姫は昨年7月、「古事記編纂1300年」記念切手の絵柄として採用された。堂本印象画

 今年6月に世界遺産に登録された富士山。その富士山を信仰する浅間神社(静岡県富士宮市の浅間大社が総本社)は全国に千三百、ここ相模原市にも2社がある。JR相模線の原当麻駅近くには、1713年(正徳(しょうとく)3年)に創建された浅間神社=写真、がある。*もう1社は中央区上溝に

 富士山のその美しさと気高さは古代万葉の時代から「日の本の やまとの国の鎮(しず)めとも います神とも 宝とも なれる神かも」と謳(うた)われている。富士山そのものが御神体(ごしんたい)であり、崇(あが)め奉(まつ)られる存在だった。また度々噴火を繰り返すので、その威力を恐れ敬(うやま)い、山の神を祀(まつ)る神社として、浅間神社は設けられた。

 江戸時代になると集団で富士登拝をする富士講(ふじこう)が大流行し、その数八百八講もあったとか。しかし、富士登拝は日数も体力も費用も要し、さらに期間限定で女人禁制だったため多くの庶民は近くの富士塚(ふじづか)に登ったり、浅間神社に参拝することでその御利益(ごりやく)恩恵を期待した。今でも都内に2〜8メートルの富士塚があり、市内には緑区根小屋(ねごや)にある。

 「浅間神社の祭神は木花(このはな)咲耶姫(さくやひめ)で、高千穂に天降った瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が一目惚れした、名前のごとく花のように美しい女神だったそうです」と、郷土史研究家の山田真也さん(南区御園)。原当麻の浅間神社には中宮に女体を表す奇石が御神体として納められているそうだ。またそれとは別に境内には、この辺ではあまり見かけない火山岩と思われる岩石が埋め込まれている。「昔の氏子中(うじこじゅう)がきっと富士山の然るべき所から、苦労して持ち帰ったものと思います。富士山信仰の神社にふさわしい、御神体のような立派な石です」。山田さんは切手にもなった姫の絵=写真、を示しながら説明してくれた。

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