おかえり『レトロノート』 12月 10年振りの地元公演
南区鵜野森出身の俳優・演出家、中村公平さん(37)=写真=が代表を務める『劇団レトロノート』の公演が12月8日(月)、9日(火)、南市民ホール(相模大野)で行われる。同劇団の前身『劇団レトロモラパッド』が2004年3月に相模大野で公演を行って以来、中村さんにとって10年振りの地元公演となる。劇団は現在、設立10年目(前身を含めると14年目)。都内で定期的に公演を行っており、地道にファンを獲得している。この夏にはタレントの深沢邦之さん(Take2)を座長に迎えた。今回の公演にあたり中村さんは「育てていただいた地元の皆様とお会いできることにとても喜びを感じています」と話している。
鵜野森出身・中村公平さんが代表
公演『クランクアップはまだ早い』(作:小林佐千絵/演出:中村公平)は、相模原演劇鑑賞会(相模大野/【電話】042・741・5880)による第149回観劇会として行われる。観劇会の観賞は同会会員のみとなる。レトロノート主催の公演は12月3日(水)から7日(日)まで東京都中野区で開かれる。
大野小-鵜野中-麻高
中村さんは大野小学校、鵜野森中学校、麻溝台高校を経て、和光大学卒業後の2001年2月、劇団レトロモラパッドを立ち上げた。「どんな年齢層にも受け入れられる、また演劇を観たことのない人にも受け入れられやすい作品をつくりたい」。大学時代の知人らと芝居の世界へ足を踏み入れた。和光大学のホールで開いた旗揚げ公演は60人定員の会場が全4公演とも満席になる盛況ぶり。03年1月からは、ほぼ現在の構成員での活動となり、04年にはグリーンホール相模大野(現・相模女子大学グリーンホール)で初の地元公演『いい塩梅―拡大版―』を行った。
都内で活動
そして05年4月、劇団名を『レトロノート』に改める。名称は変わっても「古いんだけど、新しい。あったかだけどちょっぴり切ない」作風は変わらず。「嫌味のない心地よい会話」「テンポ、キャラクター」に重きを置き、毎回自分たちでストーリー、構成、演出を考え、『今、居間にて』(06年)、『空が見える僕の部屋』(08年)、『今日、秋晴れスル』(09年)などと、都内でコンスタントに公演を続けている。劇団員は現在7人。
観劇会として上演
相模原演劇鑑賞会第149回観劇会『クランクアップはまだ早い』は12月8日午後7時からと、9日午後2時からの2回公演。会場は南市民ホール。「僕もすっかりアラフォーになりました。相模原での出逢いが今も僕を作り続けてくれているのです」と中村さん。また「舞台の敷居は高くありません。生活にちょっとした潤いを与えてくれるとても良い栄養剤だと思います。ぜひ劇場に足をお運び下さい」と呼びかけている。「相模原の観劇人口増加を狙っております(笑)」
深沢さんを座長に迎えたことに関しては「毎年レギュラーのように出演いただいていて、『今後も一緒に』という話をよくしていたのです。あるとき、深沢さんから『だったら座員、いや座長をやりたい』と。二つ返事でお願いしました。今年6月に就任いただいてから、劇団内に革命が起きています」
11月に事前企画
座長・深沢さんも
なお、同会ではプレイベントとして11月21日(金)に、中村さん、劇団の音楽担当で中村さんと同じく麻溝台高校OBの岩崎健一郎さん、そして深沢さんを招いての「演劇と音楽の楽しいトークショー」を開催する。
「芝居の楽しさ、舞台芸術の素晴らしさを共有したいと思います」と同会。「みんなで麻高出身の2人を応援しましょう」とも話している。こちらのイベントは入場無料。鑑賞会会員でなくても参加できる。会場は相模女子大学グリーンホール大ホール。午後1時30分開演。
希望者は直接会場へ。
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