「私自身、ガザはとても遠くて縁がないと思っていました。しかし、そこには人生をかけてガザのために働いている日本人がいて、その日本人は、30年来の旧い友人でした」
イスラエルによる空爆が続く「ガザ地区」の現状を知ってもらおうと、現地を訪れた医師による報告会が12月4日(木)、おださがプラザ(小田急相模原駅北口)で行われる。
難民救済機関に勤務
報告会を行うのは、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA(ウンルワ))の保健局長を務める医師の清田明宏(せいた あきひろ)さん(53)。清田さんは、さがみ生協病院(相模大野)の内科医、牛山元美さんの大学時代の同級生で、今回の報告会は牛山さんの呼びかけにより、市内で開催する運びとなった。冒頭のコメントは牛山さんが当紙に寄せたもの。
UNRWAはヨルダン(アンマン)、ガザ(ガザ)、ヨルダン川西岸(エルサレム)に事務所を構えており(カッコ内は事務所がある都市)、清田さんは現在、アンマンの本部に勤務している。清田さんの専門は「公衆衛生」で、2010年から保健局長としてパレスチナ難民の慢性生活習慣病対策に従事。ガザには月に1、2回訪れており、今回の報告会では9月に訪問した際に感じたこと、考えさせられたことなどを発表する。
50日で死者1500人
「ガザ北部に住むイナムさんは06、08/09、12年、そして今回と、8歳のときから数えてこれまでに4回戦争を経験している。『戦争しか知らない』子どもたちの1人だ」(資料より抜粋)。清田さんがガザを訪れた際、イナムさんの母親は「(娘は)平和で自由のある世界で、世界中にどこにでもいる普通の子どものように、日々を楽しんでほしい」と話したそう。この夏のイスラエルとの50日間の戦争でガザの一般市民1500人が命を落とし、10万人以上が家を失ったと言われている。
「国が生み出した悲劇」
牛山さんは「パレスチナで起きていることは、人権をないがしろにする『国』が生み出した悲劇です。それはどこでも起こりうること。たくさんの方に聴いていただきたい」と参加を呼び掛けている。
■医師が見たガザ報告会〜戦禍を抱きしめて〜/12月4日(木)午後7時から9時/おださがプラザ多目的ホール(南区南台/ラクアル・オダサガ4F)/参加無料・直接会場へ/こどもまもりたい主催/問【携帯電話】090・6701・0027(松下さん)
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