相模大野北口商店会が主催して1月31日、南区相模大野で、外国人向けの日本文化体験イベントが行われた。イベントの企画は相模女子大学(文京)英語文化コミュニケーション学科の小泉ゼミナール。相模大野周辺に住む外国人約30人が集まり、講師の指導のもと「寿司づくり」=写真=と「書道」を体験した。
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このイベントの目的は商店街の活性化。少子高齢化が進み日本の人口減少が危惧される中、「東京オリンピックの開催などによりこれから増えるだろう外国人の方と交流を深めることで、相模大野の街の良さを知ってもらいまちおこしにつなげたい」と企画された。参加したのは相模大野で開かれている日本語教室の生徒とその家族ら。同ゼミの3年生10人がサポートをした。
寿司づくりの講師を務めたのは同商店会に加盟する割烹『かつまさ』の店主、中田克己さん=上写真中央。中田さんが「素早く作ることが大切。力を入れ過ぎず、ふわっと」と説明すると、学生が英語に訳し、参加者に伝えていた。初めて寿司を握ったという、カリフォルニア出身のケビンさんは「ファン!(楽しいよ)」と笑顔。また、フランスから来日して2年が経つガルニアさんは「お寿司は好きだけど高いね。サーモン、トロ、エビが好き。何とか作ることができたけど、職人さんレベルのお寿司は全く無理。握るのは楽しいよ」と楽しんでいた。担当した小泉京美准教授は「これからのまちづくりにおいては、外国人の方にとっての住みやすさも考えていかなければならない。今回のイベントをきっかけに、何が喜ばれるのか大学からも発信していきたい」と期待を寄せた。今後このような企画を定期的に開催し、外国人と長期的な交友関係を築くことを考えているそう。
同ゼミ代表の林優花さんは「お寿司に興味があるか心配だったけど、思ったよりみなさん楽しんでくれたようで嬉しい」と話していた。
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