認知症の診療を行っている、やまもとクリニック(南区東林間)の山本晴章院長に話を聞いてみた。
「相談に訪れる人は増えています。寿命が長くなったことが影響しているでしょう」。認知症にも「アルツハイマー型」「脳血管性」などいろいろな原因がある。「例えば慢性硬膜下血腫が原因だったり、甲状腺機能低下症だったり、『認知症もどき』のものもあります。それらの『治る認知症』を見落としてはいけません」。まずその疑いが生じたら、医療機関できちんと検査を受けることが大切だ。大きな病院だけでなく、身近な「かかりつけ医」で診断を行っているところもある。
「外に出て。頭使って」
そして、もし家族が認知症になったら「社会で支えていかなければなりません。本人の不安を取り除いて温かく接してください」。なお、予防については「家に引き込まらず、社会に出ること。あと、頭を使うことが大切」とアドバイスをくれた。