大野中地区の「ボランティアネット こもれび」が行うカラオケサロンは、平成10年から約17年間続く地域サロンの一つ。運営を支えるのは皆、ボランティアだ。
月に一度の活動日では、「相模原養護老人ホーム」(南区大野台)の協力の下、スペースとカラオケ機材を借り、参加者は順番に好きな歌を歌い楽しむ。最後は合唱し、おしゃべりをして終える。定期的に通う参加者は7人ほど。中には認知症とみられる人もいる。スタッフが日々心掛けているのは「目を離さないようにする」ことという。「傍で出来るだけ気持ちを汲み取り、楽しく過ごしてもらいたい」と接している。
また、「家族にひと時の時間、楽をさせてあげたい」という思いがある。地域サロンという性質上、スタッフはその家族と面識がある場合も多い。介護の苦しさや悩みを知っているからこそ、カラオケの間は安心してもらいたい。「家族にとっても安らぎの時間に」との思いが活動の原動力にもなっている。
※今回話を聞いたのはカラオケサロン・スタッフの小池輝恵さん、平野富子さん、上林眞由美さん