相模原市と在日米陸軍との間で進められている相模総合補給廠(中央区)の共同使用区域をめぐり、市は4日、都市型の運動公園「(仮称)相模原スポーツパーク」として整備する、具体的な基本計画案を発表した。駅近のアクセスを生かし、多くの一般利用が見込める公園として早ければ2016年度から整備を進め、19年度中には全面開園にこぎつけたい考えだ。
2019年度中の全面開園想定
整備案は4月13日までに市民らによるパブリックコメントを集約した後、早い段階で本計画が策定される見通し。
補給廠の共同使用区域は、約35haの共同使用部分のうち、約10ha部分をスポーツ・レクリエーションゾーンと位置づける覚書を2010年10月に市と米軍で取り交わし、12年の日米合同委員会で合意した。米軍とはこれまで協議が進められていたが、市が区域についての具体的な計画案を公式に示すのは初めて。
同公園のコンセプトは、「誰もが気軽に利用できる、駅近・身近なスポーツ・レクリエーション交流拠点」。その上で、敷地をスポーツ、レクリエーションのゾーンに分け、スポーツゾーンには軟式野球場(人工芝/14,000平方メートル)、多目的フィールド(人工芝/11,340平方メートル)、サッカー、アメフトなどで利用可能なもう一つの多目的フィールド(天然芝)を建設する。野球、サッカーに使用できる施設について市は、競技人口が市内でも多く、市内施設の休日利用の競争倍率が非常に高いため、市民から新設を要望する声が多かったことも建設の理由に挙げている。
加えて、子どもが遊べる遊具広場や憩いの場となる芝生広場のほか、幅3m、全長約1・4Kmのジョギングコースも設ける。相模原駅南口徒歩圏に施設が整備されることで、仕事帰りなど平日夜間に身近に利用できる利点もあることから、スポーツ実施率が低いとされている30・40代の成人の利用が期待される。
整備の総事業費は約43億円。市は主に市債、国庫補助金で充当する考え。
同公園はスポーツの側面に限らず、様々なイベントの開催のほか、災害時には救援活動など広域防災の拠点としても使用される見込み。現在、未返還地との境界フェンスの工事を行っており、3月いっぱいで完了次第、市が現地調査を開始する予定。
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