神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

市の将来、方向付け鮮明に 加山市長、3期目への決意

公開:2015年5月6日

  • LINE
  • hatena
インタビューに答える加山市長=4月23日、相模原市役所
インタビューに答える加山市長=4月23日、相模原市役所

 4月の統一地方選で3選を果たした加山俊夫市長(70)に対し、本紙では単独インタビューを行った。加山市長は2期の取り組みを踏まえながら、3期目は相模原を鮮明に方向づける4年間とし、市民が期待の持てるまちとなるよう、重要施策に一層注力していく考えを示した。

(聞き手/本紙・船山福憲)

防災・減災主体の2期目医療・福祉も重点的に着手

 ――まず改めて2期目の振り返りをお願い致します。

 「2期目は未曽有の震災が日本を襲った直後からのスタートで、防災、減災が主体となりました。昨年4月には防災条例を制定し、9月には、九都県市合同防災訓練も実施し、相模総合補給廠に約140団体・1万人が参加して開催しました。市民の安全・安心に向けては、救急搬送先を確保するための本市の独自の初期救急体制「相模原ルール」の確立、中学校の完全給食実施などのほか、政令市でもトップクラスを誇る特別養護老人ホームの整備、高齢者支援センターの設置は7カ所増やし、現在では29カ所に上ります。大規模事業では、圏央道の開通、相模原愛川、相模原インターチェンジの開設、補給廠の一部返還実現、リニア中央新幹線の工事の着工などを進めています。こうした取り組みに加えて、市民サービスの充実、たとえば待機児童解消のため保育所を新設し、4年間で約2200人の定員枠拡充を達成、児童福祉施設の4カ所の整備も行いました。こうした子育ての取り組みなどのほか、市民の生活レベル向上の施策など2期8年で重点的に取り組んできたことも、成果としてあったと思います」

様々なポテンシャル生かし、「期待が持てる」まちに

 ――3期目の市全体の重点施策をお聞かせください。

 「3期目は市民に直結した事業を着実に進めながら、市が持つ様々なポテンシャルを機を逸することなく、最大限に生かしたまちづくりを進め、市民が期待を持てるまちにしていきたい。市ではリニア中央新幹線駅の設置、補給廠一部返還地の活用、小田急多摩線延伸計画など大規模プロジェクトが進んでいます。本市の将来のためにこのチャンスを最大限生かすことが責務であり、本市、さらには日本全体の発展のために、将来にわたり貢献できるものと確信し、積極的に取り組んでいきます。

 市民生活として、子どもたちのより良い教育環境の実現に向けて、児童生徒一人ひとりにきめ細かく対応していくため、専任教諭の配置を一層拡充させるほか、英語教育を推進します。小児医療費も対象年齢は中学校3年生までに拡大します。医療・福祉の充実としては今後、高齢者が安心して暮らせるよう、地域包括ケアシステムの構築、認知症施策を推進し、また2期と同様に特養の入所待機者の解消に向けても引き続き取り組みます。妊婦健康診査に対する助成の拡充も実施します。教育、医療、福祉の充実に努めながら市民が「期待が持てる」まちにしていきます。

人と企業に選ばれる都市へ

 人と企業に選ばれる都市をめざし、地域経済の活性のため、新産業の創出、成長分野の開拓を進めていくとともに、さらなる企業誘致も戦略的に進め、中小企業の支援も図りながら税収確保にも努めます。

 圏央道の開通にともない物流施設が5カ所も増えており、雇用も増え、固定資産税や市民税も増えます。さらに、安定した優良企業が誘致できれば、民間投資が期待でき、総合的には財源力が高まっていきます」

 ――最後に、市民の皆さんにメッセージをお願いします。

 「リニア整備や基地返還にともなう橋本・相模原周辺のまちづくりなど、大きな事業がまさに今、動き出しています。相模原市の50年、100年先を見据える上で3期目は、市を方向付ける4年間になります。市民一人ひとりが安全で、安心して心豊かに暮らせるよう、また相模原市に住みたい、住み続けたいと思っていただけるよう3期目を一生懸命、力を尽くす所存です。市民の皆様のご理解、ご協力をお願いいたします」

さがみはら南区版のトップニュース最新6

発達凸凹でも気軽に散髪

発達凸凹でも気軽に散髪

理美容師らが啓発イベント

3月28日

車椅子ロボで階段昇降

市内企業

車椅子ロボで階段昇降

世界初、市販化へ実証実験

3月28日

3階級制覇し凱旋

ボクシング中谷選手

3階級制覇し凱旋

市長、ファンらに快挙報告

3月21日

ダムカレーでリニア好機を

ダムカレーでリニア好機を

市内飲食店に参加呼びかけ

3月21日

給湯器「点検商法」が増加

給湯器「点検商法」が増加

特定地域で電話相次ぐ

3月14日

市民のスマホで道路保全

カメラと揺れで陥没を感知

市民のスマホで道路保全

カヤバなど市内で実証実験

3月14日

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

  • 12月1日0:00更新

さがみはら南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook