ネパールで4月25日に発生した大地震は、建物の倒壊や雪崩などを引き起こし、5月10日現在で死者8千人以上、負傷者1万7千人を超える被害が出ている。そこで市内でもネパールを支援するため、団体や個人などが募金活動を行っている。
イベントで呼びかけ
ネパールの女性たちの自立支援などを行う「ネパール教育支援の会NESA相模原事務所」(鈴木雅次代表=写真前列中央)では、5月9、10日に行われた若葉まつりに参加し、支援をよびかけた。
同会は1996年に小田原で設立。全国に約300人の会員がおり相模原事務所は20人が在籍している。現地の民芸、装飾品を販売しその収益金でネパールのパタンに自立支援の工房を開き、裁縫・販売教育等を行っている。NESAでは今回の地震で孤立したネパールのグーセル村からの要請を受け5月8日、テント40張りと衣類150点を運んだ。鈴木代表は、「被害の大きい村では建物のほとんどが壊れるなど、甚大な被害が出ています。多くの方に知って頂きご協力頂ければ」と話している。
なお同会は5月17日(日)に南台公園(南区南台)で行われる「第2回相模台インターナショナルフェスタ」にも参加。物販のほかブースに募金箱を設け支援を呼びかける予定という。
故郷のために
相模大野の「ネパール家庭料理ANITA」は、その名の通りアニタ・マナンダールさん(45)がオーナーを務めている。従業員4人全員がネパール出身だ。
首都カトマンズに住むアニタさんの母親は被害を逃れたものの、生まれ育ったダルバール州は甚大な被害を受けた。故郷のために―、その思いから地震の翌日には店内に募金箱を設置。5月いっぱいまで寄付を募り、集まった浄財はネパールの知人に必要な物資を確認した上で、兄弟に直接現地まで届けてもらう予定だという。「温かい支援に感謝しています」とアニタさん。問い合わせは同店【電話】042・853・5791へ。
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