赤・白・黄色…。「ざるを伏せたような」丸みをおびた形状で、色とりどりに咲き誇る「ざる菊」の花見会が、今年も南区磯部にある勝坂(かっさか)歴史公園近くの農園で開催されている。近隣在住の有志20人でざる菊の栽培に取り組んでいる「新磯(あらいそ)ざる菊愛好会」(藤曲(ふじまがり)和美(かずみ)会長)が主催。11月3日(火・祝)には式典が行われる。
見頃は11月上旬
花見会は同会が発足した2009年に初開催され、今年で7回目。およそ750坪の段丘に、10種類約1300株のざる菊が整然と並ぶ姿が年をおうごとに評判となり、今では地域の秋を彩る風物詩としてすっかり定着している。
「昨年は今までで一番咲くのが早かった。今年も早い。見頃は11月上旬、式典の時くらいがちょうどいいかな」。同会の藤曲会長はそう見立てる。毎年、見せ方を工夫して見物客の目を楽しませており、今年は白と黄色の千本菊を約60本、ざる菊を囲むように植えた。また、花見会の7周年を記念して特別な配色になるようにざる菊を配置。内容はここでは明かせないが、「今年は派手め。初めて曲線に挑戦したけれど、すごく難しい。あとは咲いてみてのお楽しみ。模様探しを楽しんで」と藤曲会長は話している。
「病気と天気が敵」というざる菊。昨年は一部で台風の被害を受けた花もあったものの、今年は天候による影響はなく、10月26日の取材時は、4分咲き程度。同会によれば、「今年は非常に良い状態」とのことだ。
3日は式典
花見会は11月14日(土)まで。期間中はほぼ毎日、会場でざる菊の鉢植えや地元野菜、石焼きいも、玉子の販売を実施する。鉢植えは大きさによるが、大体1株2千円くらいまでとのこと。野菜などは午前中に売切れる場合もある。
3日の式典は午前11時から。勝坂はやし保存会、相模の無鉄砲太鼓、オカリナの演奏が行われる。またうどんの振る舞い(数量限定)や地元の新磯商盛会による飲食店舗の出店なども予定。昨年に続き、相模女子大学の学生が同会とともにイベントの企画・立案・運営・準備などに携わり、花見会も手伝っている。式典でも司会を務める予定だ。会場は勝坂歴史公園スポーツ小広場の南側にある個人農園。期間中は午前10時頃から午後3時頃まで入場でき、勝坂子どもの広場が臨時駐車場として開放される。問合せは同会【携帯電話】080・4168・8848へ。
縄文まつりで古代人体験11月3日、午前10時から
勝坂式土器の発祥地で、縄文時代にちなんだ学び・遊びを体験できる「勝坂遺跡縄文まつり」が11月3日、史跡勝坂遺跡公園で開催される。午前10時から午後1時まで。市教育委員会主催。
公園内にある縄文時代中期(約5千年前)の集落跡で、古代の体験を楽しめる恒例のイベント。当日は、土器の野焼き=写真=や縄文人の調理実演、発掘調査、実物の縄文土器を手にとっての拓本体験などを実施。また弓矢体験、火おこし(検定もあり)といった古代コンテンツが楽しめる。さらに市のキャラクター「さがみん」と、復元住居の前で縄文服を着て、一緒に記念撮影もできるほか、地元自治会らによる模擬店など盛りだくさん。新磯小学校児童制作の土器展示も。火おこし検定、物販以外は無料。雨天時は一部中止。問合せは市文化財保護課【電話】042・769・8371、当日のみ公園管理棟【電話】046・257・7855へ。
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