相模原南警察署の新署長に就任した 中崎 敦さん 相模大野在住 55歳
区民と同じ目線で
○…警察官になって30年あまり。初めての相模原市勤務で、相模原南警察署の署長に就任した。同署では300人以上が公務にあたっており、「忙しそうだな」というのが素直な第一印象だ。現在は相模大野の公舎で単身赴任。毎日早朝に起床し、ウォーキングやジョギングで汗を流しながら、地理を覚えている。「区民になったからこそ、区民の目線で仕事ができる。暮らしている人々の不安を取り除くために尽力したい」
○…生まれも育ちも茅ヶ崎市。「よく『湘南ボーイ』と言われますが、地元で泳いだ記憶はほとんどないですね」と笑う。幼い頃からじっとしていられない性格で、勉強よりも運動好き。年齢を重ねて将来を見据えた時、活動的で世のためになる仕事を考えたら、自然と警察官を目指していた。最初に配属された伊勢原署で交番勤務からキャリアをスタートさせると、その後は交通機動隊や警察庁など様々な部署を経験してきた。今回、初めて警察署長の椅子に座り、「住民の皆様の期待もあって、重みを感じます」と神妙な面持ち。
○…二宮町の自宅で家族と暮らしていた時は家庭菜園が趣味。トマトやスイカ、オクラ、白菜など、主に自分の好きな野菜作りに精を出していた。また歌舞伎好きで、夫人と2人、よく観劇を楽しんでいたという。「いまはどっちも出来ないのが悩みかな」と苦笑い。ただ、夕飯の買い物などで近所を回るのも、地域のお店を知るきっかけになるとか。「それだけでも公舎に住む意義がありますね」
○…署長となって約1カ月。イベントなどにも積極的に参加し、人との出会い、情報を得ることを大切にする。犯罪抑止を考える上で、地域との繋がりの重要性を感じているからだ。「警察と区民とが連携を広げて、深めて、強めることが安全なまちづくりの実現につながっていく。協力をお願いしながら、地道に粘り強くまい進していきたい」。柔和な瞳に力がこもった。
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