東日本大震災発災5年を機に、「東北チャリティラン」と銘打って関東・東北走破に挑んだ磯部在住のウルトラマラソン走者・関家良一さん(49)が3月19日、ゴール地点の米軍三沢基地(青森県)に到着した。膝の故障に耐えながら、1170Kmを走り切った。
2012年、震災義援金に対する謝意を込め台湾一周1085Kmを走った当時から、「いつか東北を走ることで、震災を忘れないでと世界中に伝えたい」と関家さんは考えていた。
今回、友人でIT技術者のアービン・ローレンスさん(51)=キャンプ座間勤務=が賛同し自転車で伴走。ローレンスさんはネットを駆使して道しるべとなり、道中の出来事を世界に配信する広報も担った。
2人は発災時に米軍が展開した「トモダチ作戦」の感謝を伝えるため、関連施設を巡りながら被災地を走ろうと計画。3月3日、作戦が始まったとされるキャンプ富士(静岡県)を出発した。
事前から左膝に不安があった関家さん。痛み止めの注射も、効果はほんの数日。体の限界に「もう駄目か」という日もあったが、「やめようとは一度も思わなかった」。「走る、伝える」という使命感が関家さんを奮い立たせた。
3月19日、関家さんはかおり夫人と花束を抱えた娘のレオナちゃんにサプライズで出迎えられ三沢基地にゴール。道中のトラブルでローレンスさんと同着はならなかったものの、無事2人とも完走した。
関家さんは「自分はゴールしたが、復興がゴールしたわけではない」としたうえで、「現地の様子を世界中に伝えることができ、意義はあったと思う」と今回の挑戦を振り返った。
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