今年4月、伊勢丹相模原店の店長に就任した 馬場 悟(さとる)さん 南区在勤 52歳
地域ぐるみでまちづくり
○…米軍医療センター跡地整備事業の一環として開業。相模大野のブランド力向上に大きく貢献し昨年、25周年を迎えた伊勢丹相模原店の、第16代店長に就任した。インターネットビジネスの普及や競合激化など明るいとはいえない百貨店業界の展望。特に郊外店が苦戦を強いられる中、志すのは「原点回帰」。幼少の頃、「遊びに来て楽しい場所だった」百貨店の記憶。積極的に催事を仕掛けるなど、物を売るだけでなく付加価値を提供し「一人ひとりのお客様を大切にする」ための取り組みを、事業の「大きな柱」と位置付ける。
○…横浜市戸塚区生まれ。地元の小中学校を卒業し、小学5年から始めた剣道の腕を磨くため名門・東海大相模高校へ。厳しい稽古で忍耐力や礼節を身につけた。東海大学時代は「竹刀をクラブに持ち替えて」ゴルフ部に。今でも休日は妻や当時の仲間とラウンド。家族との買い物や愛犬(チワワ)との散歩も息抜き。4月に入会した奉仕団体・相模原南ロータリークラブでの活動にも精を出す。
○…大卒後、入社5年目に相模原店の立ち上げに参加。開業後はA・B館のオープンにも携わった。海外出向やバイヤーを経て松戸や府中などで店長に次ぐ営業統括部長を歴任。3年前に相模原店に復帰した。高校時代を過ごし、社会人になっても延べ10年近く在籍する相模原は縁ある地だ。
○…相模大野に対しては「人を集めるための名物、インパクトに欠ける」と辛口評価。「『こうしていきたい』という意識をもって、地域ぐるみで街をコーディネイトしていかなければ」とし、それを主導して仕掛けていく使命感を持つ。相模大野では現在、商店街や大型商業施設が協働して地域に特化した広報紙を発行するなど、街全体を盛り上げる動きを見せている。自社が持つ集客ノウハウをそこへ還元し、これまで以上に「地元のお客様に来店していただける」地域の顔を目指していく。
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