振り込め詐欺を未然に防いだとして相模原南警察署(泉山栄治署長)は10月27日、区内3銀行の行員に感謝状を贈った。
感謝状を受けたのは、八千代銀行東林間支店の大塚綾子さん(現南林間支店勤務)、スルガ銀行東林間支店の及川絵里奈さん、横浜銀行相模大野支店の阿部紀子さん。大塚さんは9月21日、及川さんと阿部さんは10月5日にそれぞれ、高額の預金引き出しに訪れた来店者に対し、預金引き出しの理由などを具体的に確認。「息子の住宅ローンの返済」「相続対策の贈与」「息子に頼まれて」といった言葉に不信を抱き、息子や警察官をかたった振り込め詐欺被害を防止した。
泉山署長は「知識はあるはずなのに自分の身に起きると慌ててしまうのか、振り込め詐欺が止まらない状況。そんな中で、皆さんが最後の砦になっていただいている。協力は本当にありがたい」と感謝の言葉を述べた。
同署では増大する被害に対応するため、4月から専門部署として「特殊詐欺対策プロジェクト班」を設置。部署を超えたメンバーが対応にあたっている。また、民生委員の協力などを得ながら、地道な広報活動も続けていくとしている。