さがみはら南区版 掲載号:2017年11月23日号
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11月24日にバリアフリー上映会を行うNPO法人「ここずっと」の理事長を務める 田嶋 いづみさん 相模大野在住 62歳

地域での共生めざして

 ○…「視覚障害、聴覚障害を持つ人にも大きなスクリーンで映画を楽しんでもらい、その雰囲気を健常者と一緒になって味わってほしい――」。そんな思いから始めた「バリアフリー上映会」も8回目を迎える。明日24日には相模女子大学グリーンホールでアニメ映画『この世界の片隅に』を上映する。「全ての人が同じ空間で映画を観て、泣いて笑って感動を分かち合う。そんな活動があることを知ってほしい」と意気込む。

 ○…静岡生まれの愛知育ち。大学進学を機に上京し、都内で働くも結婚、妊娠を機に相模原に移り住んだ。出産後、「子ども達に安全なものを食べさせたい」との思いから、無農薬の甘夏を近隣の人達と共同購入。「その時の購入先が水俣市で。届いた段ボールに書かれていた『人に毒を食わされた者が、人に毒を食わせられん』の文に興味を引かれ調べ始めた」という。子どもと共に水俣へも旅行。写真展や現地の人の話に心動かされ、「水俣」を全国の子ども達に伝える事業に参加するようになった。

 ○…見慣れた風景のなかで、日常の暮らしを送ることが簡単ではないことを、東日本大震災と原発事故によって知った。そこで2011年に「ここでずっと暮らしたい」との意味を持つ任意団体「ここずっと」を設立。環境をテーマにした講座やドキュメンタリー映画の上映会などを実施してきた。バリアフリーを目指し、自分たちで字幕や音声ガイドの作成も行っている。「この街で暮らして良かったと、一人でも多くの人に思ってもらいたいです」

 ○…今回の上映会では、目の不自由な人は事前連絡をすれば相模大野駅から会場まで誘導、耳の不自由な人には手話通訳と筆談で受付、障害者の付添いの人は入場料を無料にするなど、これまでの経験や声をもとに新たな試みも試している。「一般の人にも音声ガイド付で映画を観てもらいたい。きっと新しい発見があるはずですよ」と微笑んだ。

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