神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
さがみはら南区版 公開:2017年11月16日 エリアトップへ

アメリカで開催されたトライアスロンのワールドカップ・サラソタ大会で優勝した 井出 樹里さん 相模原市在住 34歳

公開:2017年11月16日

  • X
  • LINE
  • hatena

「世界一」8歳の夢、目標に

 〇…「オリンピックで一番になる」――。母を喜ばせたい一心で水泳に打ち込み始めた8歳の頃、おぼろげに抱いた夢。誰もが「それは無理だ」と言ったが、母だけは信じてくれた。10月にアメリカで行われたW杯で6年ぶりの優勝、あらためて世界にその名を轟かせた。「トライアスロンを始めて12年。五輪を経験し、様々な挫折を経て確かな力がついていると実感しています」。少女の「夢」は今確かな「目標」となって、2020年の一番輝くメダルを見据えている。

 〇…夏休みには家族で海に行き、泳いで過ごした。戻ってきても「もっと泳ぎたい」と願い、地元のスイミングスクールへ通って水泳に没頭。中学、高校では全国大会出場を果たすも18歳で引退を決意する。しかし、心に穴が開いたような気持ちになり、玉川大学で陸上の長距離に転向した。練習を見たトライアスロンコーチの勧めもあり、卒業後はトライアスロンに挑戦。2年半後の北京五輪では日本人最高位の5位。ロンドン五輪にも出場した。昨年1月からはスポーツクラブNAS(株)に所属している。

 〇…「寝る、食べる以外は練習しています」というように、朝から晩まで練習漬けの日々を送る。市内に拠点を置き、さがみはらグリーンプールや相模原ギオンスタジアムを往復する。練習後に帰宅し、共に暮らす母との夕食は一日の穏やかな息抜きにも。「母は小さい時から変わらず、今もサポートしてくれています」

 〇…トライアスロンを始めてほどなく参戦した2007年のW杯。自転車で転倒し、背中に大きな傷を負ってしまった。連戦した次の大会で、その傷を見た他の選手が競技中に「心配しなくてもいいよ」と声を掛けてくれた。「トライアスロンは、ライバルであるはずの選手がレース中にそのような言葉をかけてくれる。たくさんの人に支えていただきながら今も競技を続けさせてもらえていることが、本当にありがたく幸せです」

さがみはら南区版の人物風土記最新6

高柳 和富さん

自宅で「レコードを聴いて音楽を楽しもう」を開催する

高柳 和富さん

相模台在住 65歳

4月18日

黒沢 愼五さん

さがみはら介護支援専門員の会の代表を務める

黒沢 愼五さん

相模原市勤務 43歳

4月11日

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

若手落語家として活躍する

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

相模原市在住 30歳

4月4日

小池 優華さん

第77回全日本学生音楽コンクール全国大会フルート部門で第1位に輝いた

小池 優華さん

南区在住 16歳

3月28日

中本 茂美さん

ソレイユさがみで「お父さんのための読み聞かせ講座」の講師を務める

中本 茂美さん

松が枝町在住 72歳

3月21日

伊藤 恵子さん

「Feel度Walk」と「知図」を子育てイベントや市との協働事業などで実践する

伊藤 恵子さん

中央区在住 38歳

3月14日

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

  • 12月1日0:00更新

さがみはら南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook