10周年記念公演を開催する「ふじのキッズシアター」の代表を務める 斉藤 宮子さん 緑区牧野在住 53歳
子どもが表現できる居場所を提供
○…毎春、藤野地域の小・中学生が歌あり、踊りありの本格的な音楽劇を行う、さがみはら市民劇団「ふじのキッズシアター」の代表を務める。今回の演目は、人間関係に疲れたサラリーマンの夢の世界が舞台。王子や姫、海賊などが登場し、演出されるその世界観は大人から子どもまで楽しめる内容になっている。当初公演は春休みに予定されていたが、震災の影響で延期に。公演まで毎週日曜日に牧野公民館に集まり、気持ちを切らすことなく稽古に励んでいる。「演じる子どもたちを見ていると、毎回新たな発見があり楽しみです。自信作なので、ぜひ観に来て下さい」と呼びかける。
○…10回の記念となる今回は、これまでの公演やオリジナル曲を収めたDVDやCD「未来はぼくらを待っている」を作成。その収益金を東日本大震災の被災地に寄附する予定だ。「義援金の他に、子どもたちの励ましのコメントを添え、DVDやCDも送りたいと思います。子どもの頑張る姿で少しでも励みになって頂ければ」と優しく話す。
○…元舞台女優の柳田ありすさんや、野元好美議員ら4人で始めたキッズシアター。「当初は苦労もありましたが、藤野在住の音楽家たちが快く協力してくれて助かりました」と振り返る。年々参加者と共に観客も増え、第6回からは2日間の2回公演に。また、2年前からОBが「劇団ドンマイ」を結成。共催の公演も行っている。「子どもが自分の表現できる『居場所』を提供しようと始めた劇団があっという間に10年に。将来的にはドンマイのメンバーが、企画、指導、運営など全て行ってくれるようになれれば嬉しいですね」
○…旦那さんと高1の娘さんの3人暮らし。地元の民生委員やNPO篠原の里の保育園「のびるっ子」の代表を務めるなど、地域の活動にも積極的に参加する。「子育ては、子どもの自主性を重んじ、子どもの成長を待ってあげるのが大切ですね」と話してくれた。
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