連覇へ 春王者見参 投打ともに課題も「ここから昇っていく」
昨年の夏、40年ぶりの甲子園決勝進出を果たし、今春の選抜では実に11年ぶりの全国制覇を成し遂げた東海大相模(南区相南)。来月10日にはいよいよ夏への切符を賭けた第93回全国高校野球選手権神奈川大会が開幕する。県内では、前人未到の4季連続甲子園出場を目指す、同校を取材した。
真夏日となった25日。練習試合を終えた門馬敬治監督は休む間もなく、室内練習場で選手に檄を飛ばした。3週間弱に迫った県予選を前に、「チームの状態は最悪。どん底まできたのだから、ここからは昇っていくしかない」と厳しい口調。春の全国制覇後、チームは春季県大会4回戦敗退、関東大会初戦負けと波に乗れず、選抜で安打記録を更新した強力打線も沈みがち。「精神的な部分が大きいのでは」と分析する。今年のチームは絶対的なエースがいない分、チームの連携や投打のバランスが鍵を握る。「一戦必勝で残りの期間にどれだけ準備できるか」と春の王者に余裕はない。
市内の硬式野球チーム「相模原ホワイトイーグルス(現相模ホワイトボーイズ)」出身で、3番打者の田中俊太二塁手(3年)は県予選に闘志を燃やす。「今のチーム状態は、いい時の60%くらい。もっと選手一人ひとりが考えて、ひとつにならなければ」。朝から晩まで練習に明け暮れ、顔は日焼けで真っ黒。「自分にとっては最後の夏。悔いを残さないよう全力で、何が何でも春夏連覇を果たしたい」。
相模の初戦は来月14日、保土ヶ谷球場からスタートする。
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