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優れた節電事業所は? 商議所工業部会が企画 ユニークな取り組みにも大賞

経済

公開:2011年7月21日

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使用電力削減目標などを各事業所で設定した節電行動宣言書(内容は記入例)
使用電力削減目標などを各事業所で設定した節電行動宣言書(内容は記入例)

 福島原発事故による電力不足から、節電が叫ばれているこの夏。相模原商工会議所工業部会(稲場久仁男会長)では現在、節電対策に優れた事業所を表彰する「さがみはら節電大賞」を、初めて実施している。今月15日に募集を締め切ったところ、210を超える市内の事業所がエントリー。産業界から節電の風を吹かせようと取り組む各企業、店舗の試みに注目が集まる。

 相模原商工会議所工業部会ではこの春、2時間の昼休みと、地域ごとに生活の時間差を設けるサマータイムを導入し、電力が集中する昼の時間帯を分散する節電対策を打ち出していた。しかし、その実施が現実的に困難ではないかとの意見から、夏の計画停電を避けるために企画されたのが今回の「節電大賞」だ。

 産業界で節電を行い、計画停電を回避するのが狙い。市内の事業所を対象に、各々が7月〜9月までの使用電力の15%の削減と、ピーク時の電力カットを数値設定し、その成果が顕著な事業所を表彰するというもの。各事業所の対前年比の使用量削減率を量る「削減量部門賞」と、ピーク時の前年度比の削減率を量る「ピークカット部門賞」、削減率、ピークカット率を高めるための独創的な取り組みを評価する「ユニーク部門賞」の3つの大賞を選定し、決定する。

エントリーは210社超

 今年6月初旬から、インターネットやチラシなどを使って、市内の企業に広報したところ、当初の締め切りとしていた6月末時点で、応募する事業所が後を立たないことから、7月15日まで延長。結果、210を越える事業所が企画に参加することとなった。参加事業所は、同部会が予め用意した、ピーク電力と削減目標、その具体的な行動策を節電行動宣言書に記入して提出。これを同部会は、目標値に達したかどうか客観的に審査するために、各事業所からの委任状を受けて、9月以降に東京電力の使用電力量をもとに削減率などを判定する。結果発表は、11月11日を予定している。

ポジティブに節電を

 今回、エントリーしたある企業では「節電と考えると窮屈に感じる。こうしてみんなで楽しくやることで、エコや多くの人の力になるのならいい」と企画に賛同。同部会では、「節電をネガティブに考えるのではなく、ポジティブに考え、停電を回避できれば。ユニークな対策は、随時、会議所のホームページで公開する予定なので、ぜひ個人や事業所で真似してもらえたら」と話している。
 

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