地方教育行政功労者として文部科学大臣から表彰された相模原市教育委員会委員長 溝口硯矩(ひろのり)さん 緑区西橋本在住 70歳
個々の長所を伸ばす教育を
○…平成17年から務める相模原市教育委員会委員長に今月1日に再任。同14日には、長年の教育への取り組みが評価され、文部科学大臣から『地方教育行政功労者』の表彰も受けた。委員長に就任して7年。心掛けるのは徹底した現場主義。入学式、卒業式、文化祭、障害者との交流会などに積極的に参加。現場の先生たちとの意見交換にも意欲的だ。「不登校、放射能問題をはじめとした環境教育など、現在の教育テーマは多岐にわたって、難しくなっています。昨年、市教育委員会が発行した『相模原市教育振興計画』には私の教育理念そのものが書かれているのでぜひご覧下さい」と力強く説明する。
○…「子どもはいろいろなタイプがあり可能性を秘めています。勉強、運動、芸術など各々の得意分野を伸ばしてあげることが一番大切なこと」と教育者としてのモットーを語る。定年までは主に、県内の高校で数学を教え、各校で卓球部の顧問を勤めた。市内では大沢(現相模原総合)高校に教頭、城山高校、相模大野高校に校長として赴任。「3校とも生徒・先生双方とも、勉強やスポーツなど何事にも熱心で、挨拶もきちんと出来る過ごしやすい学校でした。市内にも多くの教え子がいるのですよ」
○…旧津久井町奈良井の生まれ。その後、橋本に移り住み、ずっと緑区内で過ごしてきた。「戦中は幼かったのですが、4歳の時空襲の際に叔母に連れられて畑の中で震えていたのを今でも鮮明に覚えています。子どもたちにあのような経験を決してさせてはいけません」と力強い。
○…趣味はウクレレに、将棋、卓球、俳句と幅広い。俳句は先日神奈川新聞に掲載された程の腕前。現在は奥さんと2人暮らし。都内に住む野球に夢中な3人の男の子の孫が勉強を習いに、良く遊びに来る。「孫は本当に可愛いものです。家に来てくれるのは嬉しさ半分、大変さ半分ですね」と嬉しそうに話してくれた。
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