年の瀬に向け増加する110番通報。例年、誤報やいたずら、緊急性に欠ける内容の通報も増えてくるという。「電話回線にも限りがあるため、緊急性のない内容のもの以外は110番しないように」と警察では注意を呼びかけている。
神奈川県内の110番通報は、まず横浜市中区にある警察本部の通信指令室に繋がる。そこで、受け付けた電話は、事故や事件が起きた場所を管轄する警察署へと指令が出され、同時にGPS衛星を使ったシステムで、発生場所に近いパトカーが現場へ向かうという流れだ。
昨年、県内であった110番通報は93万3951件。市内では、相模原北警察署が8157件、津久井警察署5019件、相模原署25153件、相模原南署20486件で、県内54署のうち、相模原署は県下で3番目、南署は6番目に多かった。通報の内容で多いのが交通事故、ひったくりや盗難などの刑法犯、違法駐車などの交通違反となっている。今年でみると、県内では73万1341件にものぼる(9月末時点)。そこに、これからの時期は、日が暮れるのが早いうえに、年の瀬にかけて急ぐ車や行楽に出掛けた際の交通事故、宴会等で人が溢れる街中でのトラブルなどで、例年通報が増えてくるという。
5件に1件は緊急性なし
そうした中、警察署で対応に苦慮しているのが、緊急性のない内容のもの。今年だけで、緊急性がなく、無効として受理された件数は県内で16万2775件(9月末時点)と、全体の約2割。市内でも同じ割合になるという。いたずらや無言電話だけでなく、「110番したのにまだ来ない」などの続報による重複通報、「場所がわからない」「近くの警察署の番号を教えて」といった単なる問い合わせに110番を使うケースが少なくないという。
「そういった110番以外の内容の電話が増えると、緊急時に電話がつながりにくく、ましてや人命にも関わってくる」と警察署。「緊急時以外の相談事や免許などの照会、道路で猫などがひかれているといったものは、110番ではなく、それぞれの地域で対応する窓口があるので、そちらに通報を」と重ねて呼びかけている。
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