相北地域安全ネットワーク会(原幹朗会長)はこのほど、多摩美術大学の協力のもと現在建築中の緑区総合庁舎(来年3月に完成予定)の工事フェンスに、自転車の安全運転・防犯の啓発のための壁画を完成させた。16日には、相模原北警察署で絵を描いた学生らに原会長から感謝状が贈られた。
同会は、3年前に警察や消防、自治会といった団体が連携を取りながら、安全・安心のまちづくり、独居老人の情報交換・見守り活動などを行うことを目的に設立。橋本・大沢地区の116団体が加盟し、防犯メール運用や青パトでの防犯活動などを行っている。
今回の壁画製作の目的は、自転車の安全運転・防犯の啓発。神奈川県内での昨年1年間の自転車事故の割合が約24%(交通事故総数のうち)だったのに対し、相模原北警察署管内では約35%。また刑法犯罪件数のうち約半数が自転車盗難と、自転車関連の事故・犯罪が多発していることから、現在工事中の緑区総合庁舎のフェンスを使って何かできないかと、北署、相模原市と協議して、壁画を描くことが決まった。
壁画製作は、日頃から親交のあった多摩美術大学に依頼。学内でインターネット等で公募を行い、応募者8人の中からコンペで卒業生の城山勇太さん(26・学校有償ボランティア)、安永美音さん(環境デザイン学科4年)、佐藤あかねさん(絵画学科2年)の3人が製作者に選ばれた。橋本駅側のフェンスで製作にあたった城山さんは「場所柄目立つところなので、インパクトのあるものを、子どもが無意識でブレーキが引けるようなものをと思って描いた」と作品コンセプトを語る。一方、橋本公園側で絵を描いた安永さんは「子どもが遊ぶところなので、記憶に残るものを描きたかった」と話し、それぞれ製作には、約1週間を要したという。この壁画は、庁舎が完成する来年3月まで観ることができる。
原会長は「通勤・通学でこの道を通る人は多い。できることを一つひとつやっていき、自転車事故や盗難を減らしていけるよう引き続き啓蒙活動を行っていきたい」と話していた。
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