9月15日に中国南昌市で行われた「2012アジアジュニア選手権大会」シングルスカルの部で、日本代表として出場した津久井高校ボート部の山口健太選手(3年・内郷中)が準優勝に輝いた。アジア各国の強豪選手が集まる中での好成績は、全国選抜・全日本ジュニア選手権の2冠達成に続く快挙となった。
強風と高い波という悪条件の中でのレースに、山口選手は慎重に入り、4番手でスタート。500m付近でイラン、香港の選手が飛び出し、それを中国の選手と山口選手が追う展開になった。1500m付近でトップを行く中国の選手に、山口選手が半艇身差まで迫ったものの、ラストスパートで徐々に差を広げられ、2000mのゴールでは、約9秒差の8分26秒2という2位の成績となった。山口選手はレース後「勝つつもりで行きましたが、追いつけませんでした。残念です」と悔しさをにじませていた。
日本高校界トップ選手に
高校からボートを本格的に始めた山口選手は、1年生の頃から全国レベルで活躍。今年は全国選抜・全日本ジュニアでの2冠の他、夏にはU―19日本代表として2年連続で世界ジュニア選手権にも出場。名実ともに日本高校ボート界の中心選手として活躍する。
そうした数々の大舞台で経験をつみ、昨年6位だったアジアジュニア選手権にリベンジを誓って臨んだ今回。ライバルの中国選手は、欧州勢が上位を占める中で世界3位の実力。身長2m、体重100kgの体格を誇り、体格が勝る海外選手にどこまで渡り合えるかを試すレースでもあった。
津久井高校ボート部顧問で、全日本代表のコーチも務める菅原裕教諭は「体格差を物ともせずに、果敢に挑み続けたレース展開を見せてくれる姿に、涙が出る程感動しました。10月には国体があるので、優勝して有終の美を飾ってほしい」と話している。
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