相模原市DV対策 根絶めざし周知強化へ タウンレポート 相談センターのPRも
11月12日から25日までは内閣府が提唱する『女性に対する暴力をなくす運動』の期間。これに合わせて相模原市では各種啓発運動を展開している。市男女共同参画課では「DVの現状や専門の相談窓口があることをこの機会に多くの方に知ってもらいたい」と話すが、その取組みを追った。
女性に対する暴力をなくす運動は、取組み強化、女性の人権尊重のための意識啓発などを目的に、2001年から内閣府が提唱している。同運動のシンボルであるパープルリボンにちなんで、東京タワーが紫色にライトアップされるなど、期間中は積極的な啓発活動が全国的に行われる。
本市でも例年、公共施設などでポスターを掲示し啓発活動を行ってきた。11月25日にはソレイユさがみでDVを子ども目線で捉えた映画『アングリーマン』の上映会も行う。
内閣府によると、DV被害者から配偶者暴力相談支援センターに寄せられた相談件数は年々増加しており、全国で7万7334件(2010年度)に上る。市内では暴力関係の女性相談件数は323件(同)で、2007年度に710件に上ったが、ここ数年は300件台となっている。
平成21年度の市民意識調査によると、DV被害経験者の約7割が「どこにも相談しなかった」と回答。さらに、3人に1人が「相談窓口を知らない」と答えており、市では相談体制の充実、窓口の周知が課題となっていた。そこで今年3月、活動の指針となる『さがみはらDV対策プラン』を策定。取組みの一つとして10月、市配偶者暴力相談支援センターが開設された。専門の相談スタッフが応えてくれる専用回線で、同様のセンターは県内では横浜市のみ。同課では「まずはセンターの存在を知ってもらいたい」とした上で「DVで辛かったり、一人で悩んでいるなら、ぜひ電話してほしい」と呼びかける。DVの根絶へ向け、より一層の周知強化が望まれる。
DV相談・専用電話【電話】042・772・5990/午前10時から午後4時半/月、金曜と年末年始は休所
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