「橋本の文化財〜おさんぽマップ」を製作した、橋本の歴史を知る会会長 関根 和行さん 橋本在住 79歳
行動力の源は好奇心
○…年々発展していく橋本。マンションなども増え、転居してくる人も増えている。そうした人たちにはもちろん、昔から住んでいる人たちにも知ってもらい、愛着をもってもらいたい。そんな想いから、会を発足し、20人の会員の協力を得て、1年がかりで出来上がったのが、橋本の36の文化財を紹介する「橋本の文化財〜おさんぽマップ」だ。「これを片手にぜひ街を歩いてほしい」と笑顔で話す。
○…埼玉県出身。1947年頃に父親の仕事の都合で橋本に越してきた。「さがみっぱら。土埃がすごくて、学校から帰ると雑巾がけが日課だった」と当時を振り返る。高校を卒業後、定年まで市役所に勤務。青少年課をはじめ各課を担当。「自分が中心になってやるためには、しっかり勉強しないと」。行政書士、土地建物取引主任など、その業務に関する資格を配属先が変わる度に夜間学校などに通って取得した。「全国の模範になる行政にしたい」。その想いが原動力だった。
○…市役所に残る市史、教育史、議会史。そういった行政の歴史の編纂にも携わってきた。もとから歴史好きだったこともあり、その経験を活かして制作したのが橋本の郷土かるただ。仲間と一緒に歩き回り、集めた資料を編集してできた800部はすぐになくなった。「もっと多くの人に届けたい」。そうしてできたこのおさんぽマップは1万5千部を製作、配布している。
○…会の活動の他にも様々な団体に所属。日々色々な所に顔を出す。その肩書が載った自身の名刺は、パソコンを駆使して自分で制作。切手、古銭収集、音楽…。趣味は多岐にわたる。家で密かにマイケル・ジャクソンのダンスの練習もしているとか。「好奇心旺盛で、ただの負けず嫌いなだけ」と笑うが、その行動力に周囲は驚かされるばかり。今後は特技のひとつである手品を通じて子どもたちと接していきたいという。「ただの世話好きですから」と豪快に笑う姿が若々しい。
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