幼児を中心に口の中や手足に現れる水疱性の発疹を主症状とした手足口病が、全国で猛威を奮っている。市内でも、その数は例年に比べ増加。現在(8月19日)も警報レベルに達しており、市保健所では注意を呼び掛けている。
口の中や手足に現れる水疱性の発疹が主症状の急性ウィルス性感染症である手足口病。3日〜5日の潜伏期間をおいて、2㎜〜3㎜の水疱性の発疹が現れ、患者の約3分の1が軽い発熱も伴う。例年、夏季に流行し、4歳くらいまでの幼児によくみられ、学童でも流行的発生がみられることもあるという。
全国で猛威を奮っているこの手足口病は、市内でも感染者数は6月下旬から徐々に増加。保健所が定める定点(指定小児科)の週別患者報告数が、7月8日〜14日で平均8・70と、国が定める警報レベル5・0を越え、7月15日〜21日にはピークとなる11・14に達した。以降、少しずつその数は減少しているものの、8月5日〜11日でも6・68と未だ警報がとけないレベルにある。中でも、橋本・大沢・城山地区では、市内でも感染者数が他の地区よりも圧倒的に多くみられているという。「理由はわからないが、他の感染症でも一定の地区で数が多くなる場合がある」と市保健所は話す。
市保健所によると、感染した場合にワクチンはなく、数日間で自然に治るという。口の中で水疱がつぶれると痛みで食事や水分が摂りにくくなるため、脱水症状にならないように、充分に水分を摂るよう呼びかけている。
感染経路は、くしゃみや咳などの飛沫感染のほか、便から排出されたウィルスによる経口感染、破れた水疱の内容物から。また、体調が回復した後も2週間から4週間は便からウィルスが検出されることもあるので、排せつ物の取り扱いには注意が必要だという。「収束までもう少しかかりそうなので、注意が必要。水疱がつぶれた後のタオルを家族内で共有しないことや、手洗い、咳エチケットなどでしっかり予防を」と呼びかけている。
さがみはら緑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|