戦時中、串川小学校に疎開経験のあるパラグアイ大使の豊歳直之氏が9月9日に同校を訪れ、全校児童を前にパラグアイの話や疎開時の生活などを話した。
豊歳直之氏は1936年3月生まれの77歳。33歳の時、知人を頼ってアルゼンチン、パラグアイに移住し、車関係の会社を興して成功。現在はパラグアイ国籍を取得し、2009年から駐日特命全権大使として、日本に赴任している。
戦時中は小学校3年生で父親の知り合いを頼り、東京の代々木から旧津久井郡串川村新屋敷に一家で疎開。約3年間暮らし「こちらでの生活は、豊かな自然をはじめ、開墾や麦踏み、薪運びなど両親の手伝いをしたことを覚えています。友だちを作るのに苦労し、慣れない生活に戸惑うことも多かった」と豊歳は話す。
9日は11時半に訪問。全校児童223人に加え保護者や豊歳氏の同級生6人も参加して、児童たちがこの日のために用意した歓迎セレモニーや給食などを一緒に食べていた。山口校長は「今の平和があることを、少しながらも子どもたちは感じてくれたと思います。また、おもてなしの心で、当校の先輩をお迎えしようと、子どもたちが率先して準備してくれたので、嬉しく思います」と話していた。
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