相模原にJチーム誕生 SC 来季J3参入決定
地元サッカークラブ・SC相模原(望月重良代表)の来季のJ3参入が決定した。19日に都内で開かれたJリーグ理事会で正式に承認された。創設6年目での快挙で、相模原では初のJリーグクラブとなる。
J3とはJリーグが2014年から新たに発足させる新リーグで、J1、J2の下部リーグに位置づけられる。SCが今季所属していたJFLはアマチュアとJリーグをめざすクラブが混在するリーグだったが、J3は全チームがプロチームとなる。Jリーグ最大100クラブ構想を掲げる日本サッカー協会ら主催団体は、Jリーグ参入をめざすクラブを全国に広げようと、昨年度からJ3創設の話し合いを行っていた。
発足当初からJリーグ参入をめざしていたSC相模原は、日本最高峰のサッカーリーグ加入に向け2010年に「Jリーグ準加盟クラブ」の承認を受けるなど審査要件を満たしていたことで、J3加入が有力視されていた。
こうして迎えた、入会審査の結果発表当日。SC相模原を運営する株式会社スポーツクラブ相模原(中央区中央)の小西展臣常務、木村哲昌監督らが事務所で吉報を待った。期待と不安が入り混じる中、午後4時50分過ぎ、理事会からの連絡が入り、「これからお世話になります」と小西常務が電話越しに深々と頭を下げると、会場は安堵感に包まれた。SC相模原のJ3入会は、満場一致で決まった。
今季はJFLを3位でシーズンを終え(18勝9敗7分)、来季からは相模原初のJリーグクラブとしてシーズンを戦っていく。ただこれからはアマチュアからプロへと移行することで、Jリーグによる厳しい審査が行われる。予算や運営費を含めた財政管理の徹底、チームドクターとの契約に加え、特にJ2昇格に向けたライセンスの取得は喫緊の課題。J2ライセンスは、来季ホーム試合の平均観客数3千人以上(今季は約1900人)、スタジアムの照明設備や放送室の設置などが条件となっているため、SCは行政との話し合いを進めながら早期取得を図りたい考えだ。
望月重良代表「指針としてきた目標を達成でき、大変嬉しく思っています。6年間関わってきてくれた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。ですが、これですべての目標が達成されたわけではありません。むしろここからがスタートです」
木村哲昌監督「本当に嬉しいです。皆さんの声援を力に変え、市民のために戦っていきたいです」
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