相模原市は11月5日、地域子育て支援拠点事業として「子育て広場 緑のおうち」(緑区橋本台1の22の18、【電話】042・703・5136)を開設した。子育て家庭の交流の場、親子交流、情報交換や相談ができる市内4カ所目の子育て支援施設で、緑区内では初。
相模原市は2005年に、子どもが心身ともに健やかに育つための環境整備を目的に、すべての子育て家庭に対する総合的な支援に取り組む「さがみはら いきいき親子 応援プラン(相模原市次世代育成支援行動計画)」を策定。津久井地域との合併や政令指定都市への移行もあり、さらに充実したものとなるよう同プランの「後期計画」を2010年に策定した。
その後期計画の中のひとつに挙げられていたのが、地域子育て支援拠点事業だ。子育て中の親子が気軽に集まることができるだけでなく、親子で交流して遊べたり、情報交換や子育ての相談ができる拠点をつくることが事業の目的。市内の各こどもセンターや一部保育園でそういった役割を持つ「子育て広場」を開設していたものの、曜日や時間に限りがあったため、常設施設の必要性が課題に挙げられていた。
そこで、2011年に南区に「子育て広場たんと」を開設。以降、「バンビのぽれぽれ広場」「子育てサロン&交流広場かみみぞ ひだまり」(共に中央区)を整備し、今回市内で4カ所目、緑区では初となる「子育て広場 緑のおうち」を開設した。
「地域ぐるみで交流を」
「緑のおうち」を運営するのは、中央区の「ぽれぽれ広場」を運営している「ふぁみりぃさぽぉとばんびぃの」(岡地宣江代表)。ウッドデッキのある長屋の一軒家で、親子や親同士の交流のほか、スタッフによる子育て相談・援助、地域の子育て関連情報などを聴くことができる。また、絵本の読み聞かせや、感染症に関する講座なども随時行っていく予定だという。
利用時間は、月曜から金曜午前10時から午後3時までで、概ね3歳までの子どもとその保護者、妊娠中の人とその家族なら誰でも無料で利用ができる。市こども青少年課では「これまでの施設は建物の一室だったが、緑のおうちは長屋の一軒家という特長を活かして、地域ぐるみでの交流、アットホームな施設にしていきたい」と話している。
11月5日のオープン以降、1日平均5〜7組が利用しているという。同課では「施設の認知度がまだ低く、場所が分かりにくいこともあって他の施設に比べるとまだ利用者が少ない。今後もPRを続け、より多くの人に利用してもらえるようにしていきたい」と意欲を見せている。
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