津久井地区社会福祉協議会(今井俊昭会長)が昨年11月にダイエー津久井店内(中野997の1)に開設した子育てサロン「みずたまひろば」が話題となっている。同サロンは、子育て中の母親同士で悩みの共有や情報交換、親同士の仲間づくりを目的に開設。市内には、同様の目的で常設する子育て広場などがあるが、津久井地区に民間の店舗でこうしたサロンができたのは初。
ダイエー津久井店内の一角に設けられた小さなキッズスペース。毎月第1・3水曜日、午前10時30分〜11時30分までの間、多くの親子連れでにぎわいを見せている。そこが、子育てサロン「みずたまひろば」だ。
市では、乳幼児を持つ親たちが交流、情報交換できる場として子育て広場や子どもセンターを開設しているものの、津久井地区にはそういった施設がないことから、津久井地区社会福祉協議会では子育て新事業としてサロンの開設を検討していた。
一方、ダイエー津久井店は、買い物に来た子どもたちに遊んでもらえるようにと、店内の一角にマットを敷いておもちゃを置いたり、壁掛けの液晶テレビを設置するといった幼児向けのコーナーを設けていた。そうした中、同協議会が子育てサロンとしてそのコーナーを間借りできないかと、同店に相談したところ、快諾を得て、試験的に開設することとなった。
「コミュニティづくりの場に」
サロンには、同協議会スタッフ5人ほどがボランティアとして参加。買い物をしている間に、子どもの面倒をみてくれるほか、おもちゃで一緒に遊んだり、絵本の読み聞かせなどを行っている。また子育て経験の豊富なスタッフが集まっているため、育児についての相談に応じてくれるほか、母親同士のコミュニティの場にもなっている。11月6日のオープン以降、これまでにサロンは5回開かれ、延べ16組が立ち寄り、徐々に増えてきているという。サロンに参加した10カ月の子どもを持つ母親は「津久井には子どもセンターがないので、このような場所があると心強い。人の温かみを感じる」と感想を話す。
運営する同協議会の今井会長は「津久井は広くこういう場所が少ない。今は近所づきあいなどが希薄で子育ては大変。こうした場で母親同士、子ども同士でコミュニティを作ってもらえれば。今後参加人数が増えてくれば、サロンを開く回数を増やしていきたい」と意欲を見せている。
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