神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

全日本障害者パワーリフティング大会で優勝した 佐野 義貴さん 中央区すすきの町在住 45歳

公開:2014年3月27日

  • LINE
  • hatena

自慢の腕で世界に挑戦

 ○…昨年12月に行われた全日本障害者パワーリフティング選手権大会・下肢障害の部・男子72kg級のチャンピオン。ベンチプレスに寝た状態で上げた、バーベルの重量を競い合う同競技で、137kgを記録した。4月3日からドバイで開催されるパラリンピックの前哨戦、世界パワーリフティング選手権大会に出場する。強者揃いの海外勢相手に自慢の腕で勝負を挑む。

 ○…幼い頃から野球漬けの毎日。高校卒業後は、野球で食べていこうと決めていた矢先、バイク事故で胸から下の感覚を失う。入院先の患者同士での会話で身体がどうにもならないことを知った直後は、自暴自棄になった。そんな中で障害を受け入れるしかない現実に気づき、「自分からスポーツをとったら何も残らない」とさまざまな競技に挑戦。自分に合った競技を探したところ、走るよりも筋トレが好きだったため、パワーリフティングを選んだ。練習を重ね、記録を伸ばすことで自分にもできるという自信につながった。

 ○…妻と3人の子どもの5人家族。妻は「障害は関係ない」ときっぱり。付き合う前に、本当に自分で良いのかと念を押した。それでも妻は「たまたま好きになった人がそうなっただけ」と言ってくれた。「その瞬間この人だなと思った」と当時を振り返り、笑顔がこぼれる。妻のサポートを受けながらもできることは自分でするのがモットー。一家の大黒柱としてガラス工場の事務で働き、家族を養う。愛娘はトレーニング仲間で、今年の正月もジムで一緒に汗を流した。

 ○…「上げれば勝ち」。他の選手より麻痺している部分が多く、不利なはずだが「関係ない」とばっさり。障害を受け入れた今は、ハンデを意に介さず、敗因にもしない。「今回の世界大会では結果を出す」。パラリンピック出場に必要な標準記録突破に向け、意気込みは十分だ。「リオで輝く姿を見せ、支えてくれた人に恩返しがしたい」

さがみはら緑区版の人物風土記最新6

椎橋 薫さん

緑区長に4月1日に就任した

椎橋 薫さん

中央区在住 57歳

4月18日

金成 保廣さん

第14代相模原北警察署の署長に3月19日付で就任した

金成 保廣さん

相模原市在住 59歳

4月11日

黒沢 愼五さん

さがみはら介護支援専門員の会の代表を務める

黒沢 愼五さん

相模原市勤務 43歳

4月4日

伊藤 恵子さん

「Feel度Walk」と「知図」を子育てイベントや市との協働事業などで実践する

伊藤 恵子さん

中央区在住 38歳

3月28日

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

若手落語家として活躍する

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

相模原市在住 30歳

3月21日

中本 茂美さん

ソレイユさがみで「お父さんのための読み聞かせ講座」の講師を務める

中本 茂美さん

南区在住 72歳

3月14日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook