4月に相模原市北消防署長に就任した 小川 智久さん 中央区田名在住 58歳
署員一丸で迅速な救助を
○…「北消防署は一つのチームです。チーム力を上げるため、普段から意思疎通をはかり、自覚をもった行動をしよう」。着任の挨拶で署員を前に呼びかけた。警備課長、警防・救急課長を歴任して、4月から相模原市北消防署長に着任した。4年振りとなる北消防署での勤務。総勢119人で対応にあたる管内には、高層マンションが数多く立ち並ぶ橋本地区や城山湖・津久井湖など雄大な自然に囲まれた城山地区がある。都心型の高層ビル災害から山林火災、山岳救助など、幅広い災害対応が求められる。「災害時には、個々の素早い決断が求められます。迅速かつ的確な災害救助が行えるよう、日頃の訓練を大切にしたい」と抱負を語る。
○…1978年の入局以来、現場で活動することが多く、様々な救助を行ってきた。「災害や救急対応において、知識や経験はもちろん大切ですが、基礎が何より重要となります」と話す。また、地域の消防団や自治会といった地域住民との日頃からの連携の大切さも説き、「積極的に住民の皆様と交流を図り、地域一体となって災害対応に前向きな街づくりを心がけていきたい」と意欲をみせる。
○…3年前の東日本大震災の際には、震災の2週間後に、救急部隊の支援として福島に派遣された。しかし直接、被災支援活動が出来なかったため、その年の夏に市社協のボランティア活動に参加して、3泊4日で大船渡を訪れた。「震災から3カ月以上経過して、急を要する支援は出来ませんでしたが、被災者に直にお会いすることで非常に良い経験になりました」と振り返る。
○…妻と長男の3人暮らし。長女方の2人の女の子の孫が市内に暮らし、良く実家に遊びに来るという。「両親が優しいので、世間のお爺ちゃんとは違い、孫たちに厳しく言ってしまいます。口うるさく思われているかな」と優しく話してくれた。
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