川尻八幡宮の氏子総代会会長として、710人の氏子を束ねる 八木 敏夫さん 向原在住 71歳
地域の伝統文化を後世に
○…室町時代の1525年に創建され、城山住民に500年近く親しまれてきた川尻八幡宮。同宮710人の氏子を束ねる「川尻八幡宮氏子総代会」の会長を務める。総代会が行う大きな仕事の一つは、鶴岡八幡宮や鎌倉駅に奉納する大しめ縄づくり。高齢化が進む総代会の大仕事を、地域の若い世代に継承しようと、今年から地域住民で組織された「川尻八幡宮しめ縄作り保存会」と協働で、11月29日、30日に行った。「大しめ縄づくりは城山の大切な伝統文化です。今後は地域一体となり、次世代に良い形で引き継ぎたい」と力強く話す。
○…神奈川県の祭り50選にも選定された「城山夏まつり(川尻八幡宮例大祭)」。地域が最も盛り上がりをみせるこのまつりは、4年前に組織された実行委員会が運営をする。その事務局長として今年、100を超える露店の出店条件の整備や、神輿が渡御する際の道路規制の他、参加条件などを見直し、警察や消防関係団体と何十回も交渉を重ね、規約作りに携わった。その甲斐あって「今年は事故や問題が一つも起きなくてほっとした」と胸をなでおろし、「規約作りは骨が折れましたが、大きな組織やイベントになると、きちんとした制度が必要ですね」と前向きに語る。
○…城山生まれの城山育ち。定年まで県職員として奉職し、自治会など地域活動にも積極的に関わってきた。小学生の登下校の旗振りは10年以上務めている。「10年前に見送っていた子どもたちが青年となって、声をかけてくれることもあります。子どもから大人まで温かい地域ですね」
○…現在は、奥さんとの二人暮らし。1男2女に恵まれ、緑区内に住む2人の娘さんの4歳から中学生まで6人の孫が、毎日誰かしら遊びに来ているという。「孫と一緒に自然豊かなこの城山に一緒にいられ、のびのび育ってくれて嬉しく思います」と嬉しそうに話してくれた。
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