2015年の年頭を飾る企画として、本紙では北村美仁緑区長に対し、新春インタビューを行った。北村区長は、昨年4月の区長就任から約8カ月が過ぎた現状と、今後の緑区の構想や考え方などについて率直に語った。(聞き手/さがみはら緑区編集長・木村正博)
―2014年を振り返って感想をお聞かせ下さい。
区長・昨年4月に、緑区長に就任させていただきましたが、緑区は広く、津久井地域では山や湖、川といった多くの自然があり、また一方、橋本地区では高層マンションが立ち並ぶなど、多くの表情があると想像していましたが、改めてその大きさと奥の深さを実感いたしました。
就任当初から、現場第一をモットーに、各地域で行われた様々な行事にお伺いさせていただき、区民の皆様の声を直接聞いて、職員とともに、より良い緑区をつくっていきたいとの想いで取り組んできました。時間的制約や地理的な要因から、全てを見て回ることが出来ず、足りない部分もあったと思います。そうした中でも、それぞれの地域が持つ文化や伝統・芸能など豊かな資源に触れることもでき、楽しめる部分も数多くありました。
区の大きな方針としまして、「区ビジョン」と「魅力づくり事業」があります。「緑区区ビジョン」につきましては、「第3期緑区区民会議」において、推進方策等の検討を進めていますし、「緑区区民会議PR戦略実行委員会」を立ち上げ、PRの方策や情報発信の検討に取り組んでいます。「魅力づくり事業」は、名探偵ミウル、ウォーキングマイレージ、ショートフィルムフェスティバル、村芝居フェスタ等の開催、三太物語の上映などによって地域資源の再発見、区民交流の促進を図ってきましたが、区民の皆様のご協力で、ほぼ予定通り進んでいるのではないかと思っています。一歩一歩ですが、何とか区政運営を進められたのは、区民の皆様のご協力があってのことと、皆様に感謝の一言です。
―2015年の区政、まちづくりについての展望、抱負等をお聞かせ下さい。
区長・昨年6月に、圏央道の相模原愛川ICから高尾山ICまでが開通し、今年の3月末までには、相模原ICの供用開始が予定されています。緑区としては、区の魅力を発信する大きなチャンスととらえています。課題としましては、交通の単なる通過点とならないように危機感を持ち、選ばれる「交流拠点」を目指して取り組んでいきたいと思っています。
地域資源、効果的に活用を
5周年記念イベントも
その重要な対策の一つとして、「観光施策」があります。各地域には様々なイベントがあり、それぞれの立場で個別に事業展開をしています。これら点在するイベントや地域資源をつなげ、「点」から「面」として捉えるよう、関係部局とも情報交換を行い、各観光協会や商工会、民間事業者などとも連携して、効果的な観光振興を図っていきたいと思っています。
区政としましては、緑区が誕生して5年という節目を迎えることから、今一度、区民の方々に緑区への愛着や誇りを再認識していただくため、「区制5周年記念イベント」の開催を考えています。事業の実施には、区民会議をはじめ、区内の関係団体からアドバイスをいただき、役所内にも検討組織を設け、緑区らしさを表現した内容になるよう検討していきたいと思っています。
また、区の多彩な地域資源を活用した村芝居フェスタやショートフィルムフェスティバルなどの事業も引き続き行っていきますし、区民の意識の中に大分浸透してきた「ミウル」を活用した情報発信も、継続して行っていきたいと思っています。
―新年にあたって読者へのメッセージをお願いいたします。
区長・緑区は今後、圏央道相模原ICの供用開始やリニア中央新幹線の駅の設置、津久井広域道路の整備など、交通利便性の向上が見込まれますが、我々は、区の豊かな地域資源を活かしたまちづくりと文化、観光交流など、地域の皆様と一緒に進めていく役目を担っています。これらの事業を進めるにあたりましては、地域の皆様の気持ちに、職員とともに寄り添っていきたいと思っています。
本年も区民の皆様との対話を大切に、力を合わせながら、安心で安全、そして、活気ある緑区づくりに全力で取り組んでいきたいと思っています。
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