相模原総合高校(伊原伸一郎校長)の生徒が、様々なプロジェクトで集めた義援金で購入した支援物資を、神奈川県内に避難している子どもが通う学習室と岩手県宮古市田老第一小学校にプレゼントした。同校は東日本大震災後から被災地支援を続けており、今年度も「このまま終わらせられない」と決意をあらたにしている。
同校は、4年前の東日本大震災後から「被災地の子どもたちの力になりたい」と、生徒会が中心となり復興支援活動「SAGASO(相模原総合高校)Cheering Project」を実施。これまでの3年間で、約240万円の義援金を集め、大船渡市と南相馬市、東松島市の小学校に支援物資を贈っていた。
4回目となる今年度は「小さな力が未来を変える」と言葉を掲げ、生徒会が中心となり、昨年6月から活動を開始。橋本駅北口での街頭募金、吹奏楽部による定期演奏会での募金をはじめ、体育祭や文化祭の売上金、県PTA相模原地区協議会生徒会活動部門の表彰の副賞などを合わせた計63万8506円の義援金を集めた。
その集まった義援金で今回は、生徒から「県内に避難している子どもたちの役に立つことが出来ないか」との声が上がり県に相談。横浜市内に大学生がボランティアで、被災地から避難している子供向けの学習室があることを、県から紹介され支援することを決定した。3月29日には学習室を同校の9人の生徒が訪れ、小学校5年生から高校1年生までの参考書と問題集計111冊を寄贈した。学習室の子どもたちは「本当に嬉しい」「大切に使用して、勉強を頑張りたい」など感謝していた。また、4月中には、津波により大きな被害を受けた宮古市田老第一小学校に防災ずきん121個など、約45万円分の支援物資を贈ることも予定されている。
生徒会本部は「まだ終われないとの思いから、支援を今年も行いました」と話す。震災支援プロジェクトリーダーの中里虹太さんは「神奈川に避難している子どもたちと交流し支援物資を手渡せました。参考書を手にした笑顔が印象的でしたが、その笑顔の裏で一生懸命震災を乗り越えようと頑張っている姿を感じました」と話していた。
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