神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

青根地区の遊休農地の新規就農者として、無農薬栽培に取り組む 大塚 順さん 青根在住 47歳

公開:2015年4月9日

  • LINE
  • hatena

馳せる思い胸に有機農業

 ○…農業従事者の高齢化などにより、遊休農地の増加が問題となっている青根地区。農の再興を目指した地域が復元作業に取り組んできた棚田を利用して、4月から米・野菜作りに挑戦する。「地主さんをはじめ、協力してくれた地域の方々への感謝を胸に取り組んでいきたい」と語る。

 〇…農業を始めたのは2011年。就職先の愛知県で仕事の傍ら、簡単な田植えや稲刈りなどを行い、農業の楽しさに魅了された。「自分で作ったものを食べた時、食べてもらえる消費者を感じられた時が農業の醍醐味」。その後、働いていた自動車メーカーを辞め、実家がある神奈川県内に。農業研修後、「有機栽培にこだわりたい」と、県からの紹介で、農薬に頼らず作物を育てる環境に囲まれた青根地区の棚田での就農を希望した。無農薬栽培へのこだわりのルーツは、小学生の頃、少しだけ住んだ函館で触れた自然。「魚や虫がたくさんいた風景を今でも覚えている。大好きな生き物たちのためにも農薬は使いたくない」。自然を愛する心で美味しい米・野菜作りを目指す。

 〇…やんちゃな子どもで怒られることも多かったと振り返る。スポーツが好きで、サッカー、野球、テニスなど、熱中した球技は多く、負けず嫌いな性格から人に教わるよりも自分でとことん練習するタイプ。社会人になってから始めたゴルフは仕事終わりに夜遅くまで練習するほど。農業とは別に、介護士として、近くの老人ホーム「青根苑」で週1回働く。「最低限の収入を確保するとともに、高齢者と触れ合うことで元気ももらっている」と笑う。

 ○…自分1人で、一から就農に挑むことには不安もある。モチベーションとなっているのは愛知県に住む小学生の一人娘。「農業で成功した姿を娘に見せたい」。農業のみで生計を立てることを目標に今年一年は赤字覚悟。固い決意と、地域からの期待を背負い、農業に挑んでいく。

さがみはら緑区版の人物風土記最新6

原 幸治さん

橋本図書館の館長を4月1日から務める

原 幸治さん

中央区在住 56歳

4月25日

椎橋 薫さん

緑区長に4月1日に就任した

椎橋 薫さん

中央区在住 57歳

4月18日

金成 保廣さん

第14代相模原北警察署の署長に3月19日付で就任した

金成 保廣さん

相模原市在住 59歳

4月11日

黒沢 愼五さん

さがみはら介護支援専門員の会の代表を務める

黒沢 愼五さん

相模原市勤務 43歳

4月4日

伊藤 恵子さん

「Feel度Walk」と「知図」を子育てイベントや市との協働事業などで実践する

伊藤 恵子さん

中央区在住 38歳

3月28日

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

若手落語家として活躍する

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

相模原市在住 30歳

3月21日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook