レスリングから女子柔術の世界に転向し、全国規模の新人戦で優勝した 大溝聖奈(せな)さん 相原在住 18歳
技極め柔術の第一人者に
○…「力やスピードといった基礎能力だけでなく、技を研究して練習すればする程強くなれるのが柔術の魅力です」。今年4月に10年以上打ち込んだレスリングから、関節技・締め技・固め技など多彩な技がある柔術の世界に転向した。7月12日に代々木で開催された柔術大会「WHITIE RIOT」の女子ライトフェザー級(53・5kg)で優勝した。全国の有望新人が集う同大会。レスリングで培った能力を活かして圧勝した。「まだ、始めたばかりですが、技が多い柔術の面白さに魅せられています。白帯から早く黒帯になりたいです」と話す。
○…小学校1年生から緑区の秋本道場に通い始めたレスリングでは、小学生・中学生の時、数々の県・関東レベルの大会で優勝。全国2位にもなるなど、輝かしい成績を残してきた。しかし、年齢があがるにつれ、世界屈指といわれる女子レスリング界の高い壁に阻まれ「能力の限界を感じていた」と振り返る。恩師である秋本仁氏に勧められ、日本体育大学に進学したのを機に、4月に柔術に転向した。現在は週3回の道場での練習の他、都内に出稽古にも積極的に出向き、技を磨いている。「強い男性の選手の中で練習できる環境にいるので、恵まれています。まだマイナーな女性柔術を引っ張れる存在になれれば」と抱負を語る。
○…普段は地元の仲間うちでも大学でも、活発な盛り上げ役的存在。家庭では4人姉妹の2番目で、姉妹でレスリングに打ち込みそれぞれに素晴らしい成績を残してきた。「現在格闘技を続けているのは私だけなので、姉妹の代表として頑張りたいですね」
○…将来の夢は体育教師になること。体育教師でレスリングの指導にも従事する父親と、英語教師の母親の影響が大きかったという。「将来は教師として、何かスポーツの指導をしたいです。その為にも今出来ることを精いっぱい頑張りたい」と話した。
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