相模原市立尾崎咢堂記念館が約4半世紀振りに大幅な模様替えを行い、9日からオープンしている。リニューアルに際し、新たに30点余りの咢堂ゆかりの品々を展示。同館は「珍しい、貴重な品もあるのでご来館下さい」と話している。
咢堂を慕う全国の有志による浄財などを原資に、咢堂生誕の地である又野に1957年に建設された同記念館。翌年には旧津久井町に寄贈され、1990年に増築と改修を実施。合併を機に、所管は相模原市教育委員会に引き継がれ、現在は5000点余りの、資料や書籍が保管されている。
同館は、昨年度から3ヵ年計画で相模原市立博物館と協働して市民提案型の「尾崎咢堂記念館活性化事業」を進め、これまで企画展や講演会などを実施してきた。今回のリニューアルは「数多くある資料を整理するとともに、来館者が見やすく、親しみやすい展示に作り替えたい」と、常設展示の大幅な模様替えを行ったものだ。
リニューアル後、展示室には厳選された600点余りの資料や関連図書、書籍の他、咢堂が実際に使用していた眼鏡や洋服など、数多くのゆかりの品を展示。中には、太平洋戦争が泥沼化する1941年の大政翼賛会選挙当選直後につけていた議員バッジや晩年を過ごした逗子の「風雲閣」の表札など貴重な品もあるという。同館は「博物館や多くの関係者の協力で、貴重な品々を展示することが出来ました。来館して頂き咢堂に興味を持つきっかけになれば」と話す。
リニューアルに際し演説会の様子を放映
リニューアルを記念して、2月13日(土)、14日(日)の2日間、午後1時から4時半に市民団体「尾崎行雄を全国に発信する会」によるリニューアルされた展示物の説明会を実施。さらに、咢堂とゆかりの深い小泉純一郎元首相の講演やパネル討論などが実施された昨秋の咢堂杯演説大会のDVDを上映する予定になっている。
問い合わせは、尾崎咢堂記念館【電話】042・784・0660。午前9時から午後4時半開館で、月曜休館。
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